活動レポート

ジャパンハートはアジア3カ国と、大規模災害などで無償で医療支援をしています。

カンボジア

2018.11.20

トヨタカイゼンチームメンバーのインタビュー

スォースダイ!
ジャパンハートカンボジアの山下です。
カンボジアでは引き続きカイゼン活動の取り組み中です!

ジャパンハート 国際医療ボランティア カンボジア活動レポート

日本からは小林さんと茅原さんがカンボジアに6週間滞在し、患者さんがより短い時間で診察を終えて帰宅できるようにするため、カイゼン活動に奮闘していただいています。日本では、小林さんはバッテリーの開発、茅原さんは販売店の業務改善の仕事をされており、「トヨタ生産方式」に基づいた業務改善は今回が初めての経験とのこと。取り組みの当初は戸惑いもあったかと思いますが、直近では病院の様々な無駄を省き業務改善に取り組んでいただいています。
そんなお二人に今回は、実際のカンボジアでの活動についてお伺いしました。

【山下】カイゼンチームとしてカンボジアに行くと決まった時、どんな気持ちでしたか?

【小林さん】突然のことだったので驚きましたが、こんな経験はなかなかできることではないと思い、カイゼン活動に対する知識や経験が足りないことに対する不安はありましたが、自分に出来ることを精一杯やってみたいと思いました。
ジャパンハートの理念に強く感動したこともあり、少しでも医療活動の助けになれたらと思いました。

【茅原さん】「なにかの間違いかな?」というのが1番最初の率直な気持ちでした。本当に自分が海外で改善活動をすることができるのだろうか?現地の方々とコミュニケーションを取ることができるのだろうか?とカンボジアに行くことが決まってから出発までの約1ヶ月間は、不安ばかりが募っていきました。しかし、それと同時に、今回の活動の趣旨やジャパンハートの概要や団体の想い、現状をお伺いする中で、たとえ微力でも何かできることがあるのではないか、少しでも現地の患者さんやスタッフの皆さんの役に立ちたい!という想いが強くなっていきました。

ジャパンハート 国際医療ボランティア カンボジア活動レポート

【山下】最初、カンボジアに行くと知った時は驚かれたでしょうね。実際に来てびっくりしたことや戸惑いはどんなことでしたか?

【茅原さん】まず最初に戸惑ったことは、バイクやトゥクトゥクを含めた街中の交通量の多さと、交通安全に対する日本とのギャップです。バイクにノーヘルで3人乗り4人乗りは当たり前、道路のセンターラインもあるようでない運転ルールに非常に驚かされました。ポジティブなビックリは、カンボジアの人たちの温かみです。全く知らない顔にも関わらず、誰もが微笑んでくれて、挨拶をしてくれる、この温かさに異国の地に来て不安だった心をすごく支えられました。

ジャパンハート 国際医療ボランティア カンボジア活動レポート

【小林さん】私は、事前に聞いて想像していたよりも遥かに混沌とした状態であったことにはびっくりしました。どこから手を付けたらいいんだろう、、と思いましたね。また、トヨタの工場で行われているような、秒を争うリードタイム短縮に取り組むカイゼンとはスケールが異なるので、その仕組みをどのように病院の業務に応用させるのかという点も難しかったです。また、実際に活動を進めるにあたって、言語の壁もあり、患者さんはもちろんカイゼンメンバーにもうまく伝えたいことを伝えられないのもとてももどかしかったです。
自分が持っていた常識が通用しないことも多く、このような状況の中で、たった6週間で何かを達成できるのかという不安がありました。

【山下】そうですよね。工場と病院の違い、文化の違い等、日々日本で向き合ってこられた環境とは大きく違うことも多く戸惑いも多かったと思います。そのような中でも一つ一つ丁寧に課題を分解してカイゼンを一緒に実施して頂きとても嬉しく思っていますし、私自身とても勉強になります。残り少ないカイゼン期間ですがどのような事を達成したいと考えられていますか?

【小林さん】言葉ではなく行う姿を通して、カイゼンの大切さを伝え、カイゼンの風土が病院のスタッフに根付くことです。そのために患者さんの待ち時間短縮の目標値(半日に低減する)を達成したいと思います。

【茅原さん】まずは現地の方々に、カイゼンが決してとっつきにくいものではないということを感じていただきたいです。ちょっとしたカイゼンを小さなサイクルで、継続していくこと、そして、いろんなことで思い悩まず、まずはやってみる!ということ。これは私自身がこの活動の中で、日々学ぶことができていることでもあります。この活動がキッカケで、カイゼンマインドが少しでもジャパンハートやスタッフの方々に根付いていくよう、最後までみなさんと共に頑張っていきます!

ジャパンハート 国際医療ボランティア カンボジア活動レポート

【山下】ありがとうございます!引き続きよろしくお願いいたします。