2019.09.17
視野を広げることができました。
▼参加して得たもの、苦労したことを教えてください。
技術、専門性の必要性を痛感した。私は文系の学部で医療系の学部ではなかったため、活動中は周りの人との知識や技術の差を感じていた。これは、参加する前から分かっていたことで渡航前に本を読んだりもしていたが、やはり活動中は分からないことだらけだったので、そこで自分が何をするのかを見つけるのに苦労した。
しかし、文系学部だからといってもバイタルサイン測定や手術前後の処置の手伝いを経験できたことは良かったし、医療という初めて身を置いた世界で自分の視野を広げることができたと思う。
知識の差を感じることはよくあったが、質問すればスタッフやボランティアの方が丁寧に教えてくださったので、病院内で医療系の出身でなくてもできることはあると感じることができた。私は、国際関係論と地域研究という現地の人々に直接影響を与えることのできない学問を学んでいるため、何か専門性をこれから身につけていきたいと思った。
▼参加前のイメージと実際との違いはありましたか。
正直なところ、私は日本の病院で入院したことはなく、医療ドラマをほとんど見たことはなかったので、「病院」「手術」に対するイメージ自体持つことができていなかった。そのため、参加前は「どんなところなんだろう」という感じが大きかったため、実際にミャンマーの病院で活動している中で違和感なども特に抱かなかった。
しかし、スタッフやボランティアの方との会話を通して、日本の医療事情を知ることができ、また日本に比べて器具などが少なく物を大切にしていることを実感した。日本だったら手術室の中に入れてもらったり、バイタルサイン測定に行かせてもらったりすることはないと思うので、そうしたことを体験させていただけたことは非常に貴重な経験だったと感じる。
▼今後の参加者へのアドバイスと、参加を迷われている方へ一言お願いします。
私は活動前も活動中も「自分は非医療者である」ということにコンプレックスのようなものを感じていたが、「自分には何ができるのか」ということをきちんと考えるきっかけになった。
「自分には何ができるのか」ということは、医療者であってもぶつかる問題であるかもしれないが、非医療者であっても任せてもらえることはあるし、技術や専門性がないからといって行かないというのはもったいないと思う。
自分の知らない新しい世界で自分にできることを考えていくことで、技術の大切さを実感するだけでなく、自分や自分にできることについて向き合う良い機会になると思うので、非医療者であっても興味があったら参加していただきたいと感じる。
橋本 薫様
(9/1~9/5ミャンマー手術活動に参加)学生