医師
2024.11.27
1日のタイムスケジュール -後半ver.-
※「1日のタイムスケジュール 前半ver」をこちら
次に病棟業務の紹介をします。
病棟業務のメインは小児がんで入院中の子供達に化学療法を行います。
1日3〜10件ほどです。
ケモは写真のように薬剤師さんがミキシングしてくれます。
ケモを繋ぐのは医師のみとなっているので、看護師さんとダブルチェックをしながら投与します。
月に1〜2回ジャパンハート創設者の吉岡先生や日本から小児外科の先生が来て手術をしてくれる手術ミッション期間があります。
手術室は写真のように本格的です。
術後はICUに入室し術後管理を行います。
ICUといってもナースステーションの中にあるだけで日本のような本格的な設備は揃っていません。
これがICUの写真です。術後の子を励まそうと集まってきた入院中の子供たちがみんなで一緒になって映画を見ている様子です。
ちなみに日本のようなナースコールはないので、看護師さんがペットボトルと電池を使ってお手製のナースコールを作っていました。
薬の入っていた箱をメモ用紙として使用したり、ここにあるもので工夫をする風習が受け継がれています。
11時30分からの前半組と13時からの後半組に分かれてお昼休みがあります。
ご飯を食べることや休憩をすることを重視するカンボジアの国民性なので日本の病院では考えられませんが、お昼休みは90分間しっかり確保されています。
私は毎日近くのカフェへ行っています。飲み物は大体200円前後です。
お昼休みが終わると、残りの病棟業務や外来業務を行います。
仕事がない時はガーゼ折りをします。手術や処置で使うガーゼも全てスタッフの手作りです。このように滅菌をして使用します。
17時に夕方の申し送り後、病院の掃除をし、17時30分に終業です。
残業をすることはほぼありません。
夜は短期ボランティアの方と飲み会をすることもあります。
日本人スタッフも多いですし、短期ボランティアの方が毎週のように来るので色々な人と話せて楽しいです。
21時が宿舎の門限となっているので、飲み会もその前に終わります。日本にいる時と比べ、非常に規則正しく健康的な生活を送っています。
医師
入澤 里桜