VOICE
【能登半島地震 災害支援・対策(iER)】4月おしゃべり喫茶開催 in 門前町・能登町 活動レポート③
今回、4月のおしゃべり喫茶に参加させていただきました。
私は2024年8月にiERボランティア登録研修に参加しました。災害が多くなっている日本。
有事の際に、何か自分が少しでもできるスキルが欲しいと感じたからです。
「災害支援」とは、発災した直後、避難所などで支援をするイメージが強くあるのではないでしょうか。
私もその1人でした。
しかし、登録研修を受ける中で、「復興とは何か」という問いを立てられた講義がありました。
水道や電気が通ったら?
建物が再建されたら?
道が戻ったら?
決してそんな単純なことではなく、被災された方それぞれが失った大切なものやことがあり、数で述べられるものではないということを学びました。
ずっとその講義が心に引っかかっており、徐々に報道も少なくなっている今でも寄り添いながら能登の長期支援を続けているおしゃべり喫茶への参加を決めました。
■ まちの状況
石川県には何年か前に家族旅行できたことはありました。
今回周ったところではありませんが、道中工事も多く通れない道もあり、被害状況を感じさせられました。
途中、豪雨で被害の強かった地域で途中下車。
立て直そうと思った矢先の豪雨の影響を目の当たりにし、その無念さは想像できないほどでした。
まだまだ被害を感じる川沿いに、桜は綺麗に咲いていました。
■ おしゃべり喫茶と訪問
私にとっては初めて仮設住宅や集会場の生活の場へ訪問させてもらう機会でした。
スタッフさんが長らく関わっていた人もいれば、初めてお会いする方も。
あたたかく、笑顔で迎えてくれた方たちに、私自身が心温まりました。
それとともに、震災や水害のお話、家や今までの日常が変わったこと、話の端々で垣間聞く機会もありました。
自分の大切な家をどうするのか。
再建するのか解体するのか決めていかなくてはいけない今、仮設住宅の期限が2年とされている中での生活はどこかでストレスになっているのだろうと想像するのに及びません。
今回自分の肌で感じたり話を聞くことで、ニュースで聞くような数だけではなく、一人一人を感じることができ、当時あったことをより知りたいと感じました。
今回出会った一人一人の「復興」へ近づくためにどういう支援がその一助になるのか、改めて自分自身も考える機会となりました。
改めて、このような貴重な機会を与えてくれたジャパンハートの皆様に感謝申し上げます。
今回、段ボールベッドで眠ったり、急性期支援の状況がどうであったか話を聞くことで私自身もより具体な想像をすることができ事前の準備の大切さを学びました。
そして個人的にも石川県を再訪したいと思います。
iER ボランティア 薬剤師 中島里奈