VOICE

半年間の国内活動が終わりました。この半年間を振り返ると、とても自分と向き合った時間だったと思います。
初めて聞いた沖永良部島。期待と不安が半々で島入りしたことを思い出します。
離島で磨かれた直感力と看護の力 ―沖永良部島での半年間
仕事では、都会の大学病院出身だったため、離島での医療にギャップを感じることもありました。
輸血の取り扱いや、ヘリ搬送、薬剤の在庫管理など今までは当たり前にすぐに治療ができることが、島では時間がかかってしまうことも目の当たりにし、何でも揃い、すぐに治療に取り掛かれることのありがたみも感じることができました。
加えて、いかに早く異変に気付くということが離島医療での看護師に求められるスキルなのではと思いました。

今までICUで勤務してきたため、常時モニターが装着され、数字的に患者の異変に気付くことができました。しかし、モニターの台数にも制限があるこの病院では、自分のフィジカルアセスメントや、「何か変だな。」という直感力がとても鍛えられ、自身のスキルアップもできた国内活動でもあったと思います。

人手が少ない分、看護師としての責任感も増えますが、優しく一緒に考えてくれ、自由に仕事をさせてくれた常勤スタッフさん、患者の身の周りの変化にもいち早く気づいてくれる看護助手さん、年齢問わず助け合え責任感を持って仕事をしている応援看護師の皆様、信頼してくれ、いろんな相談に乗ってくれたコメディカルの皆様、どうすれば患者だけでなく病院も良くなるかと相談してくれた医師、そんな素敵な皆様に支えられ、悩み・葛藤しながらも充実した国内活動を終えることができたと感じます。
沖永良部の方言もなかなか難しいものがありますが、患者さんからの「みへでぃろど~。(ありがとう)」は、やはりうれしいものだなと思います。

プライベートでは、やはり離島なので海!!!きれいな海に囲まれた素敵な島なので、日勤終わりに海!夜勤明けに海!休みに海!というほど海にいました。5月~10月という絶好の海水浴シーズンであったため、この機会を無駄にしないようにたくさん泳ぎました。
沖永良部島はウミガメがたくさんいて、陸からでもカメをみることができます。もちろん、海に潜ると必ずカメに会えます。それも1匹どころではありません。多いときは、5~6匹いることも。ただぼーっと海に浮いているだけで、カメが泳いでくることもあります。
離島で磨かれた直感力と看護の力 ―沖永良部島での半年間
とても小さな島であるため、街灯も少なく、スーパーやお店も早く閉まってしまいますが、その代わりに満点の星空を毎日見ることができるのも、離島ならではだと思います。
しかも、どこかに車を走らせる必要もなく、寮の前からで充分なのも魅力的です。
離島で磨かれた直感力と看護の力 ―沖永良部島での半年間
たくさんの人ときれいな景色・自然に出会い働けたこの半年間は私にとって、とても特別な時間であり、忘れられない宝物になりました。国内活動が沖永良部島でよかったと心の底から思えます。出会ってくれたすべての人に感謝と愛を。
離島で磨かれた直感力と看護の力 ―沖永良部島での半年間
次は、新病院も開院し、ますます活気のあるカンボジアでも素敵な出会いがあることを楽しみにしています。
離島で磨かれた直感力と看護の力 ―沖永良部島での半年間

看護師
冨田 瑠菜