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ICTと現場をつなぐ災害医療の最前線 ― iER医療ステップアップ研修レポート
11月30日に iER医療ステップアップ研修に参加しました。 1日を通して株式会社Allmの方に講義をしていただきました。 株式会社Allmは「ICTの力で医療の格差・ミスマッチを無くし、 全ての人に公平な医療福祉を実現する」ことをミッションとしている会社だそうです。
株式会社AllmによるICT医療機器の講義
午前中は株式会社Allmの小川健二看護師さんから、ジャパンハートでも使用し始めたモバイル医療機器の活用について講義していただきました。実際にモバイル医療機器を手に取ってみることができました。 ポータブルレントゲンのコンパクトさ・軽さや血液ガス検査の測定時間の速さ・測定できる項目には驚きました。他にポータブル超音波検査、ポータブル瞳眼底カメラ、のどや耳の中の写真をとって共有できる遠隔医療用小型デバイス、などがありました。どのシーンで使うかによってカスタマイズ可能であり、小児から大人までの対応も可能でした。この医療機器を使うことで、災害医療の急性期から慢性期までの対応ができ、ジャパンハートiERの活動の幅がさらに広がったと思いました。

DMAT本部の役割とEMISについて
午後にも株式会社AllmからDMATインストラクターでもある吉村良医師にお越しいただき、DMAT本部の役割とEMISについて講義していただきました。実際にパソコンを使ってEMIS (Emergency Medical Information System)の操作を体験することもできました。EMISは厚生労働省主導で全国的に導入されている災害時の情報共有システムです。

ジャパンハートiERの活動現場ではDMATとの関りも大きいです。DMAT本部の目線から、DMATの役割について教えていただき、ジャパンハートの立ち位置や協力していくために必要なことの理解が深まりました。今後のジャパンハートiER活動でいかしていきます。
医療機器活用の利点と課題、そして今後に向けて
ジャパンハートiERが災害医療に介入する時も、人的・物的資源が足りない中で活動していくことが多いと思います。医療機器充実による利点は大きく、活動の幅も広がっていきますが、必ずしも利点ばかりではないとも思っています。医療機器を使うことによる責任・活動者の負担・被災地域の病院との連携などが生じてきます。これからの活動に際して、医療機器を活用する利点と課題の両面をしっかり踏まえ、状況に応じた最適な判断ができるようにしていきたいと感じました。学んだ知識と得られた視点を大切にしながら、より良い災害医療の実践に貢献できるよう努めていきたいと思います。
