VOICE

海外訓練のオンライン説明会を聞き、新しく開院したアジア小児医療センターを見たかったことと、小学校での健診に興味があったので、第二クールの参加を決めました。

 

1日目

午前中に訪れたトゥールスレンとキリングフィールドではガイドブック等々ではわからない、重く悲しい歴史を感じました。飾られている写真は、すさまじいことおびただしいものでした。私たちを見つめる被害者の写真は、帰国した今でも私の目に焼き付いて忘れることができません。

午後はバスでアジア小児医療センターに移動しました。明るく開放的なガラスドームを中心に、翼を広げるように各エリアが配置されています。1階にはカフェがあり、美味しいコーヒーを飲むことができます。また、遊具を備えた遊び場があり、お子さんたちが楽しそうに遊んでいました。これらがすべて寄付で賄われ、治療費も無料と聞き、大変驚きました。

ジャパンハート災害支援・対策iER海外訓練

ジャパンハート災害支援・対策iER海外訓練

 

2~3日目

第一クールの参加者より「虫歯が多い」との報告があったので、歯科健診ができるといいな、と考えていました。小学校へ移動するバスの中で、医師の参加者からクマエスタッフに打診すると、快諾してくださり急遽歯科健診を行うことになりました。今回の対象児童は小学4年生から6年生でしたので、乳歯と永久歯が混在しているお子さんが多かったです。日本では乳幼児期から定期的に歯科健診があるため、虫歯の早期発見が可能で虫歯があれば治療を勧めます。一方カンボジアでは、歯科健診は行われていないらしく、放置された乳歯の虫歯が数多くありました。また「口を開けて診てもらう」習慣がないせいか口を開けることを恥ずかしがって、笑ってしまうお子さんもいました。

振り返りミーティングの中でクマエ医師は「カンボジアでは両親が共働きで、祖父母が子どもの面倒を見ている。口腔衛生教育はまだ行き届いていない」と話していました。小型ライトで口腔内を照らして虫歯の数を数えるという、極めて簡易的なチェックしかできませんでしたが、健診を通じて概ねの傾向をつかむことができました。これは、健康問題だけにとどまらず、社会全体の課題であると感じました。今回得た結果を何らかの形で生かしたいと思っています。日本のやり方をそのまま持ち込むのではなく、現地の方々の目線でなにができるか、を考えていきたいです。

ジャパンハート災害支援・対策iER海外訓練

 

全体の感想

健診データやクロノロジーの入力、日報の作成、また写真撮影や格納を行ったことで、避難所での活動をイメージすることができました。カンボジア現地スタッフと交流することができて有意義でした。

 

歯科医師 N.Y