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離島だからこそ見えた医療――喜界島での6カ月
喜界徳洲会病院の一般病棟で6カ月勤務しました。
喜界島は人口約6700人、島の周囲は約45kmの珊瑚でできた小さな島で、入院施設のある病院は一つしかありません。そのため、一般病棟にはあらゆる疾患の患者さんが入院されていました。
私は喜界島に行くまでは横浜の病院で救急医療に携わっていました。そのため、離島医療の経験はなく、都会とのギャップにも驚きました。
島でできる医療は限られているため、重症な患者さんは奄美大島や鹿児島などに転院搬送になります。ドクターヘリでの搬送の時には空港まで患者さんと救急車で向かい、お迎えに来てくれているドクターヘリのスタッフに申し送りをします。夜間や天候が悪くドクターヘリが飛べない時には自衛隊機や海上保安庁の巡視船を使って搬送し、その場合には搬送先の病院まで医師とともに同行します。私は、赴任中に2回同行させていただく機会がありました。安全に患者さんを搬送することは離島医療に携わる看護師の重要な役割であることを感じ、貴重な経験をさせていただけたことに感謝しています。

また、都市部では気軽にいける研修なども島ではなかなか難しいのが現状です。私は、喜界島に赴任する前に教育に携わった経験もあったことから、師長さんと相談し、病院のスタッフを対象に学習会を開かせていただくことができました。救急医療に携わったことがあるスタッフの協力を得て、3回の学習会を開催することができ、参加者からの満足度も高く、開催して良かったなと思いました。
都会と離島での医療の違いや環境の違いを学ぶことができ、日本の医療を自分の目でいろんな角度から見てみたい、と思っていた私にはとても学びになる6ヶ月間でした。

生活面においては、喜界島にはコンビニやチェーン店はないため不安もありましたが、住めば都で何も大変なことはありませんでした。海岸からひたすら鯨が現れるのを待ったり、仲間と魚釣りをして夕飯のおかずを釣ったり、暖かくなってからは毎日のように海に行ってシュノーケリングを楽しみました。
応援で来るスタッフ同士の仲もよく、いつも誰かの家で飲んだり話したり、まるで2回目の青春を満喫したような濃厚な時間を過ごすことができました。出会えた仲間に心から感謝しています。
島の居酒屋さん、農家のおじさん、釣具屋のご夫婦、みんな優しく温かく受け入れてくれて、本当に素晴らしい6ヶ月間を過ごすことができました。

離島は都会とは異なった環境で、都会で過ごしているとなかなか想像が難しいかもしれません。
でも私は喜界島にきて本当に良かったです。
出会えたすべての人に感謝の気持ちでいっぱいです。
絶対にまた行きたい、そう思える場所です。
看護師
川端
