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熊本地震支援活動に参加して

まずは、熊本地震支援活動に参加させて頂き、多くの貴重な体験が出来たことに、ジャパンハートスタッフの皆様と現地チームメンバーに感謝申し上げます。

熊本支援は発災した数日後には、能登サテライトオフィスから被災地までの車両及び医療物資輸送タスクを遂行、到着後は八代市の避難所において調整員業務を実施しました。

ジャパンハート【災害支援・対策(iER)】令和8年 熊本地震 活動レポート

40度を超える酷暑が続く毎日でしたが、電気の復旧は早く行われ、エアコンが稼働していたのが被災者にとっても幸いでした。しかし上下水道が停まっており、トイレの不自由があり、給水車と支援物資に頼る状況で、近隣のスーパーやコンビニは営業停止。食事は支援のパンとカップ麺、バランス栄養食などが中心で、野菜類と温かいご飯類が圧倒的に不足しているように思いました。それらを補う作り立ての炊き出しは避難者にとってとても有難いものです。

そして2週間後の2回目は、八代市の避難所支援活動をさせて頂きました。

能登半島地震など今までの活動では、被災地の最前線で医療活動をする医師と看護師の後方支援として、人員や物資の移送や買出し、活動拠点の整備や車両の移動などの活動がメインでした。そのため被災者と直接接する機会は少ないものでしたが、今回は避難所に泊まり込みで入り、被災者の皆様と接する活動となりました。

 

災害支援で心がけていること

医療支援活動の目的は、「災害関連死」を無くすことです。太田郷コミュニティセンターのチーム控室にそれが壁に掲げられていました。私たちがそこにいる理由はすべてそれにあります。

iER活動に参加するにあたって、常に個人的に心がけていることは「やりたいことと、やらなければいけないこと」それを明確に分けて考えることです。それを間違えると、自分のやりたい事の気持ちが優先して、災害支援というものを取り違えてしまうと思います。活動のすべては被災者のためであって、自己主張の場であってはなりません。

避難所での活動は、長年繰り返し研修などで学んできたことが活かせる機会でもありますし、直接被災者と接することで、「人の役にたてている事を実感できる場所」でもありますので、それが一番やりたいことかもしれません。しかしチームの一員として、与えられたタスクを完璧にこなすよう全力を尽くすことに変わりはありません。

 

避難所で感じた「医療者がいる」という安心感

まず「医療者がすぐ傍にいる」という避難者からみた精神的な安心感。これは本当に大きいと実感しました。

最初の熊本入りの時は発災して数日後ということもあり、次から次へと家具の下敷きになり怪我をした人が救護所を訪ねてきて、休む間もなくまるで野戦病院のようでした。

その後フェーズが変わり、救護所の医療業務が落ち着いてきても、やはり医療者がいるという安心感は精神的ストレスを緩和し、間接的に避難者の健康に役立っているのではないでしょうか。

ジャパンハート【災害支援・対策(iER)】令和8年 熊本地震 活動レポート

そして看護師の献身的で心のこもった暖かな接し方にも深い感銘を受けました。避難者には高齢者が多いのですが膝を折り、にこやかな笑顔で、まるで祖父母に接するような言葉遣いで、親身になって接しているのです。それは「今は辛い思いをしているけれども、頑張って乗り越えよう」という前向きな気持ちになる一助になるのではないかと感じました。

人は「大切にされることで、自分が必要とされている」と実感するものだと思います。ある看護師が任期を終えて避難所を発つとき、世話をした数人の避難者から泣かれてしまい、後ろ髪引かれる思いですとおっしゃっていました。一緒に写真を撮って手紙を添えて渡していたのが印象的でした。きっと心の支えになるでしょう。

被災者にとって避難所や空調設備、寝床や水、食べ物といった物資も必要ではありますが、人と人との心の繋がりも重要な要素なのだと思います。

 

調整員として

そういう医師と看護師の任務を円滑に進めるため、それを整え補佐し支える調整員業務というものに、あらためて強いやり甲斐を感じることができ、そういう場にいさせて頂けることに喜びを感じています。

ジャパンハート【災害支援・対策(iER)】令和8年 熊本地震 活動レポート

今後もこういう経験値を増やし、自分自身のスキルを磨き、災害医療支援の場において被災者の役に立てる人間に成長していきたいと考えております。

 

iERボランティア ロジスティック担当 石原広己