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【災害支援・対策(iER)】熊本地震 活動レポート
現在、ジャパンハートのメディカルチーム助産師としてカンボジアで活動しています。
今回、熊本地震iERボランティア参加の機会をいただき、参加することになりました。カンボジアからは私を含め3人の派遣者がおり、それぞれ活動時期や活動拠点が異なり、事前に活動内容は聞いていましたが、実際自分の目で見て、活動していくと改めて、震災後の被災者の抱える身体的・精神的負担や制度の壁に直面し、この場所で自分ができることは何なのか?を問い続けながらの10日間の活動でした。
10年前の震災の時、隣県の鹿児島で夜勤中だった私は、隣県であってもかなりの揺れを経験し、鳴り響く携帯アラート音を聞きながら患者を避難させるべきか、責任者として眠れない夜を過ごしたことを思い出しました。
今回もまた熊本での震災を知り、遠く離れた場所から何かできることはないかと考えていたところに、ボランティア参加の知らせを聞き、少しでも力になりたいと参加しました。
震災から40日以上経過し、被災者の生活環境が落ち着きつつある中で、震災後高血圧の発症や、被災者同士の精神的ストレスの増加、出口支援などこれまで自分が看護師として知り得なかった知識も必要になり、それらを実践しながらの活動になりました。
派遣された翌日夜に、元々基礎疾患で高血圧のある被災者が、状態悪化の症状があり救急受診し入院となった事例を担当しました。医療ボランティアも短期間で変わることが多く、発災前からの情報が書かれているシートは私達短期ボランティアにとっては欠かせない情報源です。この事例を含め、自分が得た情報は今後も継続して活動が行われるために、残していくことの重要性を改めて実感しました。近隣の病院の先生方も、避難所での生活を理解していただいており、私が実際見た情報に合わせて、これまで関わった看護師の情報を伝えることができ、診察・入院の受け入れもスムーズで、検査も兼ねて今後の出口が決定するまでは入院継続しましょうとの判断をいただけました。
私が活動した10日間は、震災後高血圧が発症してくる時期なのだと先輩看護師から教わり、実際、これまで何の既往歴もなかった被災者が高血圧になっている事例があり、さらに難しいのが、自覚症状のない高血圧の危険性をどのように伝えていくか、血栓についても、前に1回検査したから2回目は受けなくて良いと言われる被災者への対応など、発災からの経過時期特有の症状に合わせた対応を避難所にいる看護師としての力量が試されていると実感しました。
持病がある高齢者に目がいきがちな避難所ですが、若い世代でも身体面だけでなく、精神的ストレスからくる症状の悪化もあり、先輩看護師の、誰1人とりこぼさずに対応していこうとする姿は、改めて今回のボランティアに参加しての自分の学びとなりました。
「ない物は作ればいい」ジャパンハートの一員として、今回の避難所でも歴代の方々のアイデアを幾つも目にし、被災地での活動の幅広さ、医療だけにとどまらず生活に密着した援助の重要性を学び、私がいつも考えている、自分だったらどうして欲しいか、自分の家族だったらという看護の基本は、どこでも必要であり、そこから見えてくる援助をしていくことが被災地でも生きてくると実感しました。
今回の経験は、目の前にいる患者・家族のサポートをするために何をすべきかを判断する上で、看護師としての自分がどう動くべきかを改めて確認させてもらう機会となりました。
今後も、どこにいても自分にできることを自分らしくやっていきたいと思います。
看護師(助産師) M・T
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