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アジア開発途上国、日本の離島・へき地で活躍するメディカルチームの
看護師・助産師たちの葛藤や感動、日々の出来事を綴ったブログ

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看護師

2023.10.17

自分と向き合い続けること

「すごいね」

この研修に参加することが決まってから、一番多くかけられている言葉のひとつです。家族、親戚、友人、今までの職場の同僚、そして新庄でも沢山言われました。
私自身、修了生・活動中の先輩研修生・同期に対して、色々な場面で「すごいなぁ」「すごいね」と話しています。

ただ、自分が言われるとピンときません。

他の研修生と比較して、悲観的になることも多くありました。勤務や研修もこなしながら観光も楽しむ姿はとても充実しているようで、イキイキ、キラキラして見えて羨ましいと感じることもありました。

そんな思いもあり、「すごいね」と言われる度に少し複雑な気持ちにもなっていました。

研修を進める中で、少しずつ自分自身や物事の捉え方や考え方が変わってきていますが、自分で自分を認めたり肯定しながら進んでいく力をつける。

これは自己課題の一つになっています。
そしてこのことと向き合う中で、病院・病棟に対しての自分の思いにも気づきがありました。

私たち研修生は在職中、看護師確保のために新庄や病院の広報活動も行っています。病院や地域の魅力を発信していますが、それはどれも現場に入って実際に感じた素直な気持ちです。

私たちの発信する内容に対して、ここで長く勤めている方は驚いたり新鮮さを感じたりすることも多いようです。当たり前になり過ぎていたり、抱えている課題以外に目を向けることが難しくなっていたり。中にいるからこそ見つけることが難しい部分なのかもしれません。

私たち研修生は外からきて、はじめから期限が決まっており、目的もある程度はっきりした状態で現場に入ります。だからこそ良い部分を積極的に見ることができるような気もします。

自分たちの地域の良さを改めて知ってほしい。看護に必要な大事なことを色々な場面で感じたり、思い出させてくれる魅力ある病院・病棟だということ。それが病院の中の人にも伝わればいいなと思いながら活動してきました。

スタッフ不足やそれを補うための色々な努力が必要な忙しい現場です。

そんな現場で病院や病棟を支えている地元のスタッフの方こそ、私からすると本当に「すごいな」と思う存在です。

国内研修も残すところ1か月をきりました。

9月初めくらいまでは、「もうすぐ新庄を離れるんだなぁ」、というちょっと感傷的な気持ちになることを想像していました。しかし現実はそんなことを考える余裕がありません。

新庄徳洲会病院では9月に一般病棟の統合があり、配属されていた2階病棟は一旦休床、9月からは統合先の5階病棟で勤務をしています。研修中にこういう経験をするとは思っていませんでした。貴重な経験だと思いつつ、人・設備含め新しい環境、統合に伴う業務のすり合わせや変化等、どうなるんだろうという不安も大きく、実際1か月経過しましたがなかなか落ち着かず、日々どうしたものかと皆考えを巡らせています。

残りの日々で何ができるか。

他のスタッフの方の思いや考えなどに耳を傾けながら、一緒に取り組んでいきたいなと思います。

同期と銀山温泉で夜な夜な足湯しながら病院・病棟・研修について語らうひととき

看護師62期生 関山弘子

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