看護師
2024.01.24
日々の一日に感謝しながら、一生懸命生きること 〜能登半島地震の医療支援を終えて〜
避難所で生活している方がおっしゃっていたことで印象に残っていることがあります。
「大変なこともあるけど、それも命があってのことだからね」とおっしゃっていたのが印象的でした。
避難所での生活は決して快適とは言えませんが、みんなで支え合いながら生活しています。
辛いことや、しんどいことも、もちろんあるけど、生きているからこそ。一日、一日を感謝しながら生活されていました。
ここに来て、たくさんの人と出会いました。
たくさんの人と出会う中で、私自身も避難者の方からたくさんの言葉をいただきました。明日のことはわからない。でも、一日一日を大切に過ごし、その中で幸せを見つけ、支え合いながら生きていくこと。
人は誰かに支えられながら、支えながら生きているのだと改めて感じました。
私も、たくさんの人に支えられています。現地で活動できるのも、色々な人の支えがあってこそ、こうやって僕らは現地で活動できているのだと感じました。
車を手配してくれたり、寝床や、資材の準備などいろんな人がいろんな方向から活動を支えていただいています。現地に行くだけではなく、いろいろな場所でたくさんの人が活動しています。
カンボジアから来ている僕らは、カンボジア人のスタッフを含めシフト変更し調整してくれたり、日本から一緒にカンボジアに来ている看護師の仲間は、カンボジアの病院で現地の人と一緒に必死に働いてカンボジアの病院を支えてくれています。
日本から遠く離れた場所からも間接的にサポートしてくれています。
そういった人たちの支えもなければ、活動はできません。直接、関わりは無いかもしれませんが、そういった人たちも、この活動を支えてくれている人たちです。一人では決して活動することはできません。この活動を通して、改めて感じました。
これから生きていく中でいろんな困難なことや壁にぶつかることがあると思います。それも生きているからこそ。一度きりの人生を大切に、生きていることに感謝しながら過ごしていきたいです。
62期看護師 根釜 宏平