看護師
2024.03.08
カンボジアでの医療活動6ヵ月を終えて
8月にカンボジアでの海外活動を開始し、6カ月が経ちました。
3カ月成人病棟のPhase1で活動後、今3カ月手術室で活動しています。
わたしは日本で手術室の経験はなく、カンボジアが初めての経験です。
初めは漠然とした不安がありました。
手術看護は全く勉強したことのない領域で、一から勉強し業務を覚える必要がありました。
最初は患者の入室から退室までの流れを把握することに苦戦したり、解剖生理を勉強しても手術中に見分けられず、英語で記録を書くことで精一杯でした。
それでも、3カ月経った今思うのは「手術室を経験できて良かった」です。
3カ月では手術看護を習得できたと言えるレベルではなく、まだまだ勉強も技術の習得も必要です。しかし、手術室を経験したことで、カンボジアでの活動の幅は広がりました。
2月にラオスでの甲状腺手術ミッションに参加し、手術室と病棟の両方で活動しました。
手術室では自分の未熟さを痛感しつつも、もっと患者さんの命に責任をもって看護しなければならないと改めて気付くことができました。
病棟では、3日間の全患者の手術が終わると、わたしとラオス人看護師で患者さんを退院までケアしました。医師の指示がない中で、患者さんをケアすることの責任を感じつつ、退院まで患者さんの術後経過をみることができるやりがいを改めて感じました。
そして、先月からカンボジア国内の他病院での手術ミッションに2度参加しました。
2月クロチュマ病院での手術ミッションでは手術室で活動し、3月チャムカルー病院では病棟で活動しました。
ミッションでは1日10件ほどの手術を2〜3日間行います。
手術室と病棟の二つを経験し、それぞれの良かった点と改善点を知ることができました。
そして、普段と違う医療機材や療養環境で、いかに活動をスムーズかつ安全に行うかを学ぶことができました。
活動中は食事の時間以外はずっと動いている状況でカンボジア人との情報共有に苦戦することもありました。しかし、その分無事に活動を終えた達成感もありました。
さらに、来週から能登半島での震災支援に参加する予定です。
様々な場所で活動する機会を頂けることへ感謝し、わたしらしく責任を持って活動したいです。
看護師61期 小高佳奈恵