看護師
2024.07.22
カンボジアでの活動を終えて今思うこと 〜新たな国へ〜
約7カ月間のカンボジアでの活動を終えて、次の活動地ラオスへ。
離れてから感じることがたくさんあります。離れたからこそ気づくことや、当たり前の日常の大切さ、周りの人の温かさなどにたくさん気づきます。
たくさんの人に支えられていたことに気づきました。だからこそ今を大切に生きていくことが大切ということも改めて感じました。日本の僻地医療から一緒に共にした同期、同じ時期を過ごした看護師や助産師の仲間、刺激しかない日本人スタッフ、優しく接してくれたクマエスタッフ。たくさん無茶なお願いを聞いてくれた学生インターン。
病院の周りの地元の人たちも含めてたくさんの方々に支えられながらカンボジアで活動することができました。
私はカンボジアでは主に、隣接する公立病院との連携や関係性作りなどを中心に活動して来ました。
カンボジアの医療の現状、カンボジアの文化や日本人との価値観の違い、私たちにとっては刺激的なことでも、カンボジアの人にとっては当たり前のことなど、本当にその国の文化や背景なども含めて、今の医療の現状や、やり方があることを理解しながら、活動することが大切なこと。
自分の考えを押し付けるのではなく、相手の立場になって考えること、ここでのベストは何なのかを、これまでの背景なども含めて考えることが大切であると学びました。
また、自分の行動や言葉が、時には患者や家族の人生をいい意味でも悪い意味でも変えてしまうということ、自分の行動や言葉には責任を持たないといけないことを改めて感じました。ジャパンハートで働くカンボジア人スタッフのジャパンハートに対する愛や思いなども同時に知ることができました。
また、継続することの難しさなども含め、自分の成長だけではなく、活動を継続していくことの難しさを改めて感じました。
ラオスに出発する前日、ミュージックフェスティバルがありました。子供たちの笑顔はもちろん、家族の方たちの笑顔を間近で見ていると、私自身がジャパンハートの活動に看護師として参加できていることは幸せなことだと思いました。少なくとも誰かの人生の一部に関わり、私自身もとても勇気づけられるそんな時間でした。
カンボジアでの時間は私にとってかけがえのない時間でした。みんなそれぞれの人生があり、たまたま時期が一緒で、カンボジアで出会い、切磋琢磨しながら活動して来ました。活動場所は変わりますが、またお互いに成長して会えることを楽しみにラオスでも頑張りたいと思います。
62期 看護師 根釜宏平