メディカルチーム医療者ブログ

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看護師

2024.11.18

オンラインケーススタディを終えて〜1つずつ、1歩ずつ〜

11月8日に小児がん専門医でジャパンハートこども医療センター小児科部長の嘉数真理子医師から、ラオス国立こども病院の医療スタッフ向けに肝臓がんに関するオンラインセミナーを開催していただきました。
ラオス子ども病院の血液腫瘍科部長ソンペット医師や各科の看護師も、今回のオンラインセミナーに参加し、のべ14人もの子ども病院のスタッフに参加していただくことが出来ました。

実施に至るまでの道のりをご紹介いたします。

▼準備
オンラインケーススタディを開催するにあたって、2カ月以上前から準備に取り掛かりました。
まずは、嘉数先生にオンラインミーティングを提案させていただきました。
ミーティングで使用するスライドの資料作成や、日程調整、オンラインの設定など初めてのことばかりで、大変だったのを今でも覚えています。

ローカルスタッフも日程調整や、参加人数の把握、場所の確保などを行なってくれました。日本では、余裕を持って事前に色々と準備を行い、把握しておかないと落ち着かないと思います。

一方、ラオスはどちらかというと日本よりもゆっくりとしています。
その間に入って、いつも調整などをしてくれているローカルスタッフには感謝しかありません。私たちではわからない苦労などもたくさんしているのではないかと思います。

▼事前の打ち合わせ
日程も決まり、本番の2週間前に嘉数先生と事前のミーティングを実施しました。
このミーティングの目的は、嘉数先生が使用する資料をもとに、通訳であるローカルスタッフと確認を行うことでした。
ミーティングでは、ローカルスタッフが主体となって嘉数先生と認識のすり合わせや、当日の動きなどを確認していました。

ジャパンハート メディカルチーム l看護師

▼会場確認
本番当日に使用する会場について、事前に音響確認や、会場の広さなどを確認しに行きました。
本番同様にマイクの確認や、使用する機材、オンラインの画面などを確認しました。
また嘉数先生に当日のイメージをもっていただくために、実際の会場の写真などを共有しました。

▼本番1週間前
嘉数先生から実際にケーススタディで使用する資料が送られてきました。
このようなレクチャーを開催するためには、ローカルスタッフの力が必要不可欠です。ローカルスタッフ2名の通訳が、場面に応じて日本語と英語を使い分けながら、嘉数先生のレクチャーをラオス語に通訳しながら行う必要がありました。

とても専門的で、内容的には難しかったですが、ローカルスタッフが事前に頑張って勉強し、一緒に認識のすり合わせを行い、本番まで準備をしてきました。

▼そしていざ本番へ
本番前、みんなで円陣を組んで、本番に臨みました。
テーマはプロジェクトのメインターゲットである肝芽腫とその化学療法について、レクチャーをしていただきました。
また実際の事例をもとにケーススタディを行いました。

ジャパンハート メディカルチーム l看護師

ジャパンハート メディカルチーム l看護師

子ども病院側からも積極的に嘉数先生に質問しており、大変嬉しく思いました。

また、終わった後のローカルスタッフの表情や、みんなでハイタッチをしたことは、忘れません。
みんなでこの日のためにやってきたからこその感情だと思いました。

私1人では、もちろん活動はできません。色々な人と助け合って、活動をしています。
まだまだやるべきことはたくさんありますが、一つずつ一歩ずつみんなで力を合わせて進んでいけたらと思います。

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看護師
根釜 宏平

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