看護師
2025.01.09
小児病棟のクリスマス
カンボジアの小児病棟は、12月中旬頃よりクリスマスムードに溢れていました。
カンボジアは、多くの人が仏教徒であることから、クリスマスは日本ほど浸透していません。
しかしジャパンハートこども医療センターでは、日本人を中心に毎年クリスマスイベントを行っていることから、カンボジアスタッフも一緒にクリスマスを楽しみにしています。
ある日の朝、突然1人のクマエ看護師がSNSで見つけたクリスマスフォトで作るクリスマスツリーの写真を見せながら「これを作りたい」と言い出しました。
そしてその勢いのまま、看護師みんなで院内にある物でクリスマスフォトフレームを自作し始めたのです。
院内にある物は限られていますが、クマエの発想力と行動力、創作力に驚いている間に、フォトフレームは完成!!
よく見ると大雑把に貼られたテープや大胆に置かれたオブジェなど…カンボジアらしさが漂いつつも立派な物が完成しました。みんなで順番に写真撮影会がスタート!
笑顔が絶えず、みんなが思い思いのポーズを楽しみ、小児病棟以外のスタッフも集まって撮影会が開催されました。
そしてもちろん子どもたちも撮影会スタート。
スタッフみんな「可愛い」と大絶賛です。日本人インターン生も協力しながら、子どもたち全員分を撮り終えることが出来ました。
その後は、子どもたちの写真で作るクリスマスツリーをインターン生が作ってくれました。作成途中を見た子どもたちは興味津々、お手伝いしてくれました。周りにはスタッフが作った折り紙で飾り付けを行い完成しました。
クリスマスイブには、クリスマスムード最高潮。
子どもたちが風船を膨らませたり、スタッフがクリスマスのカチューシャをつけたり。さらには、日本人臨床検査技師の森さんのお誕生日だったため、クリスマスケーキ仕様のバースデーケーキまでいただきました。
また吉岡先生がカンボジアに来国中だったため、その日の夜には吉岡先生サンタが子どもたちにサプライズで来棟してくださいました。
サンタを見た途端、プレイルームで遊んでいた子どもたちは急いで自分のベッドまで戻り、順番にベッドサイドに回ってくるサンタを今か今かと待ち構えていました。
自分の番がくるとみんな嬉しそうな表情をしつつも、普段より緊張している様子で、プレゼントを受け取りながら写真撮影をしていました。
サンタが帰った後には、プレゼント確認!
何を貰ったのか、子ども同士確認しながら大喜びをしていました。これもインターン生が、一人ひとり年齢や好み、イメージからプレゼントを振り分けてくれていて、普段からインターン生が子どもたちとよくコミュニケーションをとっていることがわかる出来事でした。
クリスマス期間中はミッション期間中でもあったため、とても慌ただしい中ではありましたが、インターン生をはじめスタッフみんなで準備したクリスマスは子どもたちにとっても笑顔がたくさんの楽しい思い出になったのではないかと思っています。
看護師
白谷 万葉