2019.07.22
自分に何が必要か気づかせてくれた国際看護師研修を経て。
▼ジャパンハートでの活動期間をおしえてください。
2014年8月 短期ボランティア カンボジア・ロカカオンオペミッション参加
2015年4月~2016年4月 国際看護師研修
2018年8月 短期ボランティア カンボジア・チューンプレイオペミッション参加
▼看護師・助産師歴
看護師 12年目
▼活動地での研修内容・経験したことを教えてください。
【国内研修】
病棟での看護(急性期病棟 外科・内科混合)、手術室、訪問看護、出張診療
【海外研修】
ミャンマー:周術期看護・病棟業務、術後の創傷管理、輸液管理など
手術室看護、お坊さん(子ども達)への歯磨き指導
カンボジア:ロカカオン病院に滞在し、現地スタッフと共に活動した。
病棟、外来、出産の時の付き添いケア 外傷患者の転院付き添い
ジャパンハートオペミッションの際はチームに加わった。主に病棟での活動。
〇土地、国籍、人種、文化、伝統など関係なく、人と関わることには変わりはない。全人的に目の前の人を理解しようとする姿勢、サポートしようとする姿勢は、どこで活動しようと持ち続けたいと思いました。
▼ジャパンハートの研修に参加を決めた理由を教えてください。
看護師としてのスキルや自分の生き方に悩んでいた時にジャパンハートと出会いました。当時の研修生との対話や短期ボランティアへの参加を通して、もっと活動に携わってみたいと思い、研修に参加しました。
▼参加までのハードルや解決すべき課題など(仕事・お金・家族の説得など)
安全面など家族の心配はとても大きかったようです。研修に参加したい理由や思いを話し、応援してくれるようになりました。
▼活動地での忘れられないエピソードがあれば教えてください。
カンボジアのロカカオン病院で一人っ子研修中の出来事。市場へ買い物に行くと、「クールペット(看護師さん)!」と元気な声で声をかけられました。その女性は、ジャパンハートチームで甲状腺腫瘍の手術を受けた患者さんでした。剥がれるまで剥がさないでくださいと退院前に説明したステリテープもそのまま貼られていました。「チアハウイ(治っているよ)!」と術後の傷を指さして笑顔で話してくださいました。入院中だけでなく、退院後の患者さんの元気な姿を見ることができとても嬉しかったことを覚えています。病院外で、患者さんの生活の一部分が垣間見られるという点で、自分の地元である離島での様子がリンクし、私は地元で看護師として活動しようと思いました。
▼帰国後はどのような活動をされていますか?
研修修了後の進路は、研修終盤頃から迷っていました。アドナーとして活動することも考えましたが、地元の病院(長崎県壱岐病院)に再就職しました。その後、緩和ケア認定看護師教育課程で学ばせていただきました。現在は、緩和ケア認定看護師として、専従勤務をしており、病棟や外来、時には患者さんのご自宅などに出向いて活動させていただいています。患者さんが望む状態、望む生活ができるよう、多職種スタッフで知恵を出し合いながら患者さん・ご家族をサポートさせていただいています。
▼今後の参加者へのアドバイスと、参加を迷われている方へ一言お願いします。
看護師としてというより、人として自分自身を見つめなおすことができる研修でした。研修後の進路は参加者それぞれ違いますが、今後の人生に繋がるものが何かあると思います。研修参加を迷われている方は、説明会、ナースツアー、短期ボランティアなどでジャパンハートの活動に触れてみることをおすすめいたします。