2019.12.13
「子供を1人残して参加して~悔いの残らぬ人生を~」
▼参加して得たもの
若いときに、「やりたい」と思っていた海外での医療ボランティア。50歳を前にしてやっと実現できました。そして今感じていることは、「やりたいことはいつでもできる」ということ。
年齢は関係ない。年をとっても、家庭を持っても、子供がいても、仕事があっても「やりたい」と強く思い、不安ながらも一歩ずつ前へ進めば、必ず実現できるということ。言葉が全く分からなくても、何とかなる。相手を理解しようとする気持ちを持てば、何を言いたいのか理解できる。心も通じ合える。言葉の壁はなく、あるとすれば自分の中のハードルを超えられるかどうか。自らの気持ち次第で、どうにでもなる。気持ちの問題だということを感じました。
ジャパンハートに関わる方々は、みな同じような気持ちや想い、心をもって日々過ごしている方々なので、短期でボランティアに参加しても、「同じ想いを持った一人の仲間」として受け入れてくださります。何の違和感も感じず日本で普段働いている仲間と一緒にいるような心地よさを感じ、私自身自然体でいられました。
これから自分はどう生きたいのか、何がしたいのか、自分を取り巻く環境を踏まえて少しずつ具体化し、悔いの残らぬ自分らしい生き方ができるよう、見つめ直す機会となりました。
▼参加前のイメージと実際の違い
参加前はどのような形でボランティアに参加できるかが全く想像つきませんでした。
マニュアルに目を通してもわからないことだらけで、知識を持ち合わせていない内容ばかり。果たして私には本当にボランティアができるのだろうか、と不安ばかりが募っていました。
説明会では、知識や技術がなくても全然大丈夫、参加できるとの話でしたが、やっぱり私には力不足で高すぎるハードルだったのかも、と出発直前までずっと思っていました。
参加後数日間は何をどうしたらいいか、どう動いたらいいのか分かりませんでしたが、ボランティア同士で情報交換をしたり、環境や雰囲気に慣れてくると、自分がどう関わったらよいかが分かってきました。
活動を一言でいうと、ここでは「やりたいことをして良い」と感じました。
私はボランティア活動を「与えられるもの」としてイメージしていました。しかしここでは、毎朝「今日は何がしたいか」聞かれます。その時の状況や急患等で希望通りのことができるとは限りませんが、スタッフの方々は私たちボランティアの希望に沿うように調整してくださり、少しでも多くの体験や実りを持ているように協力してくれます。
したがって、参加前に抱いていた不安は次第になくなり、スタッフの方々のおかげで出発前には想像もできなかった達成感や充実感を得て帰国することができました。
▼今後の参加者へのアドバイスと迷われている方へ一言
ジャパンハートでは、「損か得か」という言葉も考えも、感情も全く存在しません。「自分がやりたいからしている」とも感じました。
今、目の前にいる人をより良い状態にし、一人でも多くの人の命を救い、一人でも多くの人に幸せをもたらしてあげたい、そう願って行動する。そんな思いの人たちが集まって医療の届かないところに医療を届ける。また参加したいと感じました。
短期ボランティア 小林 美代子様
参加期間 : 2019/8/27~2019/9/2