2020.04.05
3年ぶりのボランティアで感じた現場の成長
参加して得たもの、苦労したことを教えてください。
カンボジアを訪れたのは2016年の国際看護師研修の参加以来3年ぶりでした。当時は病院が開院したばかりでスタッフも少なく、若手のクメール人スタッフを日本人が指導しながら業務を進めている状況でした。病院自体の規模も現在の半分未満でしたが、いつも診療を待つ患者さんや退院後のフォローの患者さんであふれていました。
今回、久しぶりに現地を訪れ、当時若手だった医師や看護師、助産師たちが今ではリーダー、先輩となり率先して若いスタッフを指導している姿に、彼らの成長を感じ私自身も大変勇気づけられました。
また、病院の規模自体も拡大し、システムが整備されてきていることで、患者さんが長い間診察を待っていたり、どこに行っていいかわからないといったことが起こりにくくなっており、病院自体の成長も感じました。
3年ぶりでしたが、クメール語は自身が思っていた以上に体に残っており、患者さんやクメール人スタッフとのコミュニケーションに使用することができました。患者さんやスタッフから教わって新たにいくつかのクメール語を覚えることもできました。また指差し会話帳が役立ちました。
私は主に産科領域での活動に参加させていただいたのですが、産後の病室で過ごすお母さんやご家族が皆さんとても嬉しそうに見えました。
日本では当たり前の入院中の沐浴の指導や、退院後の生活に向けての退院指導を熱心に聞いて、それを喜び感謝してくださるのが、日本人の助産師としては嬉しく、誇らしかったです。
そしてそれらをクメール人助産師たちが自立して生き生きと行っていることにも感動しました。
参加前のイメージと実際との違いはありましたか。
参加前に想像していた以上に、病院全体のレベルが日々上がっていっていることを感じました。
今後の参加者へのアドバイスと、参加を迷われている方へ一言お願いします。。
空港から病院までは送迎があり、宿舎のセキュリティも整っています。活動地で怖い思いをすることもありませんでした。ご飯も安全でおいしいです。
医療者でも医療者でなくても、行ってしまえばできることはいくらでもあります。それは医療に関すること以外にもです。
活動地で奮闘されている日本人やクメール人スタッフとの関わりは多くの学びがありますので、是非たくさんの人に参加してもらいたいと思います。
福田 菜摘様
参加期間:2019/10/29~2019/11/2