VOICE

 今回ジャパンハートの災害ボランティア活動に初めて参加させて頂きました。

能登半島は、2024年に大学の友人を通して能登町「あばれ祭り」の医療支援を目的に、一度訪問して以来です。非常に有意義で、住民の方々に喜んで頂き、少しでもお役に立てた様で嬉しく思っています。

 かつて岩手県で医師として業務をしていた為に、東日本大震災当時は医師として色々な支援活動を行い、沿岸部の友人の支援や差し入れもしましたが、当時は非常に厳しい状況でした。詳細についてのお話は控えさせて頂きます。

 能登半島もまだまだ、災害のダメージから回復しておらず、至る所にその凄まじさを物語る跡が残されていました。

 今回は医師としてではなく、カフェのスタッフとして参加し活動出来た為に、色々な物が見えてきました。途中で医者らしいお話もさせて頂きました。

 業務の隙間を狙っての参加でしたので、短期ボランティア活動となりました。

 昨年訪問した時と比較して、仮設住宅の建設、コミュニティスペースの存在、住民の皆さんの表情も幾分良くなっていました。国内の様々な自然災害からの復興ノウハウが生かされている気がしました。

 仙台から羽田に移動してから、のと里山空港でチームと合流。さっと自己紹介が終わり、カフェ開催を告知するチラシ配りを開始しました。何処に行っても様々なスタッフが頑張っています。

 寝泊りも、綺麗で清潔で雰囲気のいい施設に宿泊出来ました。段ボールベッドかと思っていましたが、整理整頓の出来た布団もあり、お風呂と洗濯機も使えました。

 実際にカフェ企画が始まり、同時に個別訪問にも行きました。

 カフェでは、にこやかにお話ししている女性達が見られ、楽しい・寛いだ雰囲気でお茶の時間を楽しまれていました。ただ、それなりに問題もある様で、運動が充分に出来ない、健康管理が今一つ、持病のコントロールの相談がし難い状況がある様です。環境が変わってしまっている為に、お散歩に行きにくいと言うお話も聞こえてきました。血圧も公民館に行く用事がある時位で、機会が無ければ血圧も測らないと言う方も多くいらっしゃいました。色々痛みがあるが、その痛みは治らないからずっと付き合っていく他ないと話された方もいらっしゃったので、上手く痛み止めを使って、我慢しないでお暮し下さいと説明しました。

 個別訪問では、にこやかに迎えて頂けましたが、仮設住宅の為か充分な広さが無い為に、色々と不便な中で頑張っていらっしゃいました。持病が増悪している方で、ご家族も体調が悪くなっている方。ジャパンハートスタッフが、うちでも出来るトレーニングの指導をしていました。なかなか外に出る機会が無い為に孤立し始めている方もいましたので、周囲との交流の重要性を感じ、カフェ企画での交流を作るきっかけ作りは、出不精な方にとっては有用な企画である事を痛感しました。

 また地域で、お食事処とお風呂を提供している場所もあり、たまたますれ違った男性に話して頂きましたが、そう高くないお金で美味しく食事も出来、お風呂にも入れて、ちょっとお話も出来るので非常に助かっているとの事でした。ただ、将来にこの様な施設が無くなった場合が非常に不安だとお話して頂きました。

 能登半島支援は継続的に必要である事は判りましたが、色々と支援の形も考えて行く必要があります。

 また、様々な災害発生時には、ジャパンハートの様な組織が活動する事は、大変有用である事が判りましたので、継続的に参加していこうと思います。