VOICE

今回、2/21に行われたiER医療ステップアップ研修に参加させていただきました。
研修の前半は北原祐介医師による、「災害現場における臨床推論」の講義を受けました。臨床推論とは、患者の症状、所見、検査結果などの情報を元に病気の可能性を考え、診断や治療方法を導き出すプロセスです。

 

実際に普段医療者は、患者や利用者に接する際に無意識に臨床推論を行い、その対象者に合った治療やケアを提供しています。
しかし、被災地では病院は機能しておらず、少人数の医療者、限られた物資、さらに災害という非日常的な環境の中で、問題点を見つけ対象者に合ったケアを導き出さなければなりません。
グループワークでは被災地に派遣されたという設定が与えられ、グループで話し合い、実際に臨床推論で考えることを学びました。
特に臨床推論をしていくと、自分に足りない知識やアセスメント能力の低さに直面し、今後自己向上するために、何を学んで行ったら良いのか、自分を見直す良いきっかけになりました。

 

後半はジャパンハート災害支援に携わっている枡田 眞弓看護師による、「亜急性期から慢性期の症例」という内容で、実際に被災地で起こった症例をもとに、前半に学んだ臨床推論を踏まえながらグループで話し合い、症例に合ったケアを考えました。
色々な話や意見を聞くことで、自分の中に無かった案やケアを知ることができ、チームで話し合うことの意義について気付くことができました。参加したドクターの「三人寄れば文殊の知恵」という言葉が胸に響きました。

 

今回の研修の中で、1番印象深かったのは、最初のアイスブレイクでiERになぜ参加したかを振り返ったことでした。

私は今まで熊本地震や西日本豪雨で看護師としてボランティアに参加したり、能登半島地震ではDMATとして輪島市で活動しました。 活動する中で、もっと被災された方に寄り添いたいと思う反面、災害拠点病院に所属していなければならない縛りや、活動期間が数日しかなく、長期で携われないジレンマ、被災地での需要と供給の大きなズレや隊員の気持ちのズレに疑問を感じながら活動していました。
そのような中、輪島市の避難所で活動しているジャパンハートのスタッフに遭遇する機会があり、その時「そうか、ジャパンハートなら自分の疑問やジレンマを解決できるのでは?」と感じました。ジャパンハートはDMATとも連携しており、急性期から支援に参加でき、その後も被災地で形を変えながら、慢性期まで長期に渡って被災地に寄り添うことができると、自分の被災地に携わる活動の形に近いと感じたからです。
アイスブレイクでこのことを思い出せたのは、自分の被災地の活動に対する気持ちを振り返り、私のやりたい支援を思い出すことに繋がりました。

 

長々書きましたが、自分の力は本当に無力です。でも三人寄れば文殊の知恵。
ジャパンハートのチームの皆さんと、頭をすり合わせながら、文殊のケア、災害支援を被災地に届けたいと思う研修でした。

ジャパンハート災害支援対策iER三人寄れば文殊の支援、臨床推論を生かす災害支援とは?

 

iER登録ボランティア 堀米亜樹