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2026年5月の連休中、昨年の第一回海外訓練に引き続いて、カンボジアでのiER海外訓練に参加の機会を得ました。
前回と異なるのは、健診実施地であるプレイクラ―小学校(国の中東部に位置し、年一回の健康診断実施を設立条件として、日本の財団により設立された)に向かう出発地が、プノンペンから北に約35kmに位置する「ジャパンハート医療センター(JHMC)」ではなく、昨年開院したプノンペン近郊の「アジアこども医療センター(ACMC)」であった点でした。昨年10月末の開院式に出席してから半年、病院は順調に患者数が増加し、CTも導入され、地域に欠かせない多忙な病院となっていることを目の当たりにする機会ともなりました。

 

プレイクラ―小学校では、前年同様に学年ごとの身長体重測定、バイタルチェック、生活習慣の確認と診察の順に進められていきました。今年から、ポータブルの医療機器を用いてその場で超音波検査を実施できるようになりました。日々小児がん医療に従事しているカンボジア人医師が、腹痛を訴える小児に対し、積極的に超音波検査を実施している姿が印象的でした。また、子供たちのデータを、紙ベースだけではなく、デジタルデータとして保存する事で、経時的な経過確認が可能となりました。既往歴を確認すると数年ごとのデング熱の地域流行の傾向もわかります。地道な活動により、小学校を通して、家庭の栄養状況や、感染症流行の情報蓄積が可能となりました。加えて、今年度は、歯科医師の参加により、齲歯(虫歯)の罹患率確認もできるようになりました。たった一つの、地域の小規模小学校からではありますが、定点観測をすることで、子供たち個々人の健康確認が出来るのみならず、地域の特性や将来像を描くためのモデルケースとなり得ることを確信した次第です。

ジャパンハート災害支援・対策iER海外訓練

身長測定中の子・バイタルチェックを真剣に見つめる子・診察待ちの子どもたち

 

カンボジアチームと日本チームの協働も、初回の昨年より、格段に自然な関係性が築けているのがしっかりと伝わりました。次年度以降も、JHMC・ACMCのスタッフにより運営されていた健診事業に、外部から訓練として参加させていただく、という参加型企画から、カンボジア・日本合同で、対等な協働関係を築きながら継続できる事業として定着するよう願っております。

ジャパンハート災害支援・対策iER海外訓練

健診終了後の昼食~暑い中食べるカンボジアの鍋料理も格別~

 

内科医、健診医 M.S