VOICE
【災害支援・対策(iER)】「看護とは何か、支援とは何か」を改めて考える
令和8年9月27日から10月3日にかけて、熊本県八代市の避難所での活動に参加させていただきました。看護師としてiERボランティア登録をしてから約9年が経ち、研修は継続して受けていたものの、ジャパンハートの災害支援現場に入るのは今回が初めてです。
発災から約2か月が経過し、様々な支援チームが徐々に撤退していく中、ジャパンハートは「災害関連死を出さないこと」を最重要目標として支援を継続しています。また、避難所支援の終了を見据え、地域との情報連携を本格的に進めていく段階にありました。
避難所は特殊な環境でありながら、避難されている方々にとっては長期にわたり生活する場であり、次の生活へ移行するための準備を行う場でもあります。そのような環境で看護師として何ができるのかを常に考えながら活動し、研修で学んできた内容に加え、現場だからこそ得られる学びや気づきが多くありました。
まずは、多職種で連携し支援をつないでいくことの重要性です。避難所は徐々に縮小されていく段階にあり、避難されている方は元の自宅、仮設住宅、あるいは新たな地域へと移っていくことになります。医療的支援が継続して必要な方もいれば、福祉的支援が中心となる方もおり、個々のニーズは多様です。避難所にいる段階から多職種で連携し、今後も適切な支援が途切れることのないよう準備を進めることの大切さを実感しました。行政職員(地域包括支援センター等)の方々は、通常業務に加えて災害対応も担っており、非常に負荷の高い状況にあると思います。ジャパンハートには、日々継続的にフォローしているからこそ得られる情報があり、それを適切な関係者へつないでいく役割があるのだと思いました。また、短期間ではありましたが、JRAT(Japan Disaster Rehabilitation Assistance Team)やDWAT(Disaster Welfare Assistance Team)の活動にも触れることができ、専門職が連携し、それぞれの知識や技術を持ち寄って支援を行うことの意義を、実際の動きを通して学ぶことができました。
そして、私にとってとても重要なことは、「看護とは何か、支援とは何か」という原点を振り返る機会になったということです。避難されている方が自身で健康管理を継続できるよう、血圧測定の指導や服薬管理のフォローを行い、残存機能を維持できるよう「自分でできることは自分で行う」環境づくりを支援するということ、平時であれば当然のことですが、災害という非常事態においては容易なことではないと思います。それでも、一人ひとりの背景を踏まえ、避難所を離れた後の生活まで見据えて早い段階から継続的に関わる姿勢を、職種に関係なく、ジャパンハートのスタッフやボランティアの皆さんから学びました。組織としてこれまで蓄積されてきた経験に基づく部分が多いことはもちろん、活動に参加されている方全員が同じ方向を見ているからこそできる関わりなのだと感じました。私自身、この学びを今回だけで終わらせず、再び起こってしまうかもしれない災害に向けて、いかにブラッシュアップしていくかということが今後も課題だと思っています。
最後になりますが、何よりも、困難な状況にありながらも私たちに多くのことを話し、教えてくださった被災された皆様に深く感謝申し上げます。
看護師 I.S
iERでは災害時に一緒に活動していただけるボランティアを募集しております。
説明会等も実施しておりますので、ぜひご確認ください!
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