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臨床検査技活動報告㉚ 家族とのカンボジア観光について(番外編)
▼はじめに
「ジャパンハートこども医療センター」での活動を始めて1年が経った頃、かねてより家族が希望していたカンボジア観光及び病院見学を実現しました。
私がボランティア活動半年後にビザの関係で一時帰国したことから日本帰国及び出国の経験あるということで、2025年1月中旬家族を迎えに一時帰国し妻と次女、そして妻の友人3名を連れ出国しカンボジアに向かいました。今回はボランティア活動とは関係ありませんが、余暇を利用したカンボジア観光及び病院見学について報告いたします。
▼観光及び病院見学
自宅のある広島県尾道市の1月は起床時0℃、日中12℃くらいまでしか上がらず、一時帰国の際は防寒具が必須の真冬の状況で、真夏のカンボジアでの生活に慣れている私にとってとても寒さ厳しい帰国となりました。
帰国4日後には家族と友人連れ関空より出国しベトナム経由でカンボジアに入国しました。
まずシェムリアップ空港に夕方到着後は旅行代理店が手配したタクシーに乗車しカンボジア人ガイドさんとともに宿泊施設に向かいました。途中レストランにて夕食を取りましたがさっそくカンボジア料理を家族は堪能しました。
翌日から本格的な観光でまずはアンコール・トムをカンボジアガイドさんの説明ききながら午前中周りました。
昼食後はアンコール・ワットの見学で東門から入り塔内に上って中央62mの塔の足元から見上げた時はこの建築の技術のすごさを感じた瞬間でした。西門側からは雑誌やネット等でよく見る風景が広がり暑いなかでもたいへん有意義な時間を過ごせたと思いました。夜は伝統舞踊アプサラダンスが見られるディナーでカンボジアを堪能しました。
アンコール・ワット
アンコール・トム
シェムリアップ2日目はアンコール・ワットから昇る朝日を見るため4:30にはホテルを出発し西門から入り朝日が昇るのを待ちました。東の空が白んできて雲の隙間から朝日が見えた瞬間は眠気も覚め神々しい辺りの様子に感動しました。そのあとはホテルに戻り朝食をとり休憩後は国立博物館、その他の遺跡群をめぐり夕方には船に乗りトレサップ湖上から沈む夕日を見ました。
シェムリアップ3日目午前中は空港近隣の遺跡群を見学し、午後には国内線飛行機でプノンペン市内へ移動しました。プノンペン市内は人も車もバイクも多く無秩序な交通渋滞に家族はびっくりしていました。
プノンペン初日は午前中私がボランティア活動する「ジャパンハートこども医療センター」を訪問し施設見学をさせていただき、友人は日本から持参した鉛筆を入院中の子どもたちのため寄付し今回の観光目的一つを達成したようでした。
病院見学後、近くのウドン仏教遺跡群を見学しその後プノンペン市内に戻りカンボジア人ガイドさんと合流しました。プノンペン市内での訪問希望であったスペシャルオリンピックスという知的障害者に対してスポーツを通して社会参加を促す世界的団体のカンボジア事務所があることを知っていたので、事前に調べておいた連絡先をガイドさんに連絡していただきその事務所を訪ねました。事務所関係者は国のオリンピック関連も兼ねている方でたいへん歓迎していただき日本からのお土産をプレゼントするとたいへん喜んでいただきました。その後は市内のモールでショッピングしホテルへ戻りました。
最終日はキリングフィールド、国立博物館、王宮とプノンペン市内の著名な場所を観光し、午後にはプノンペン空港まで家族を見送りその後私は病院に戻りました。
▼観光の感想
アンコール・ワットは誰しも知るカンボジアの観光名所であり、ボランティア活動中に家族と観光できたことは私にとって何よりのご褒美でした。家族が異文化と交流することで改めて日本の良さを再認識するとともに、私のカンボジアでの日常生活を目にしたことでこれまでの不安が少しでも解消されたようです。
おそらくカンボジアでの家族旅行はこれが最初で最後と思いますが、ボランティア活動終了し帰国後も今回の楽しかった家族旅行を懐かしく思い出すだろうと思いました。
ジャパンハートこども医療センター
臨床検査技師
森 三郎