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▼はじめに
「ジャパンハートこども医療センター」でのボランティア活動を始めて2025年4月には2回目の東南アジア特有の暑さのピークを経験しました。4月中旬から下旬にかけて日中40℃を超える猛暑と夜間は30℃を超える熱帯夜が1週間ほど続き暑さで体力が奪われることを改めて実感しました。
 
そんなカンボジアですが4月には大きなイベントが2つあり、一つは4月上旬隣接する公立病院敷地内で夕方より行われる公立病院祭りと、もう一つは4月中旬カンボジア正月(クマエニューイアー)を迎えて行われる水かけ祭りが病院周辺での大きなイベントです。

昨年もこのイベントに参加しましたが今回は2回目ということもありより楽しむことを目的にこの2つのイベントに参加しましたのでその様子を紹介いたします。

▼公立病院祭り
公立病院祭りは公立病院スタッフへのねぎらいの目的で病院敷地内に大がかりなテントが張られその下に食事会場がセットされ、そしてステージもセットされMCとダンサーがステージ上で歌と踊りでお祭りの雰囲気をさらに盛り上げます。ジャパンハートスタッフも招待され公立病院スタッフとの交流を深めるいい機会であり多数の団体スタッフが参加しました。
臨床検査技師活動報告㉞  カンボジアで経験する2回目の4月行事について(番外編)
今回は公立病院検査室のスタッフとも自身の休日での検査室訪問で顔見知りとなったおかげで、食事会場でも挨拶したりビールで乾杯したりととても友好的な雰囲気で楽しい時間を過ごしました。また食事が落ち着いた頃からステージ周辺には人だかりができ公立病院と団体スタッフが入り混じり輪になって踊り出す光景は昨年と同様であり、私も輪の中に入ってカンボジア風ダンスを見よう見まねで踊ってとても楽しい時間を過ごしました。
臨床検査技師活動報告㉞  カンボジアで経験する2回目の4月行事について(番外編)
今年は昨年と違って豪華賞品のお楽しみ抽選会があったり、公立病院スタッフと団体スタッフがステージ上に上がりダンスを楽しむ光景が見られました。ただ日本人ボランティアは21時寄宿の門限ありますので途中会場を抜けることとなりましたが、お祭りは22時頃まで続き爆音が鳴り響いていたので少々近所迷惑かなといった印象でした。

▼水かけ祭り
2025年のカンボジア正月は4月14日(月)~16(水)の3日間であり、今回は神様が4月14日早朝4時48分に舞い降りてくるとのことで病院エントランス前に設けられた祭壇に団体スタッフ、動ける入院患者さん及びその家族がお祈りに集まりました。タイの有名な水かけ祭り「ソンクラーン」と同様病院周辺では午後4時辺りから多くの若者が道沿いに集まり路上や車の荷台から水を掛けあう姿が今年も見られ、私もびしょびしょになるほど水をかけられました。歩いていると誰かしらからベビーパウダーを顔に塗られ真っ白な顔にされても「オークン・チュラン!(ありがとう!)」と声をかけ、またスピーカーから流れる爆音とともに笑顔でダンスする多くの人を見て楽しいことに国境はないと改めて感じる瞬間でした。
臨床検査技師活動報告㉞  カンボジアで経験する2回目の4月行事について(番外編)
▼おわりに
東南アジアの暑い乾季を2度経験し身をもって現地の厳しさを思い知らさせるボランティア活動ですが、暑い中でも心弾むイベントに参加できたことは何よりのご褒美のように思いました。残り半年余りの活動でさらにカンボジアを感じるイベントがあとどれだけあるかわかりませんが、機会あれば積極的に参加しカンボジアを満喫したいと思います。
臨床検査技師活動報告㉞  カンボジアで経験する2回目の4月行事について(番外編)

ジャパンハートこども医療センター 
臨床検査技師
森 三郎