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【RIKAjob】長崎県対馬病院での訪問看護での関わりを通して(新潟県出身 看護師 6年目)
今回はジャパンハートのメディカルチームに参加している看護師より、離島での訪問看護に関わった貴重なエピソードをいただきました!
是非ご覧ください。
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私は長崎県対馬病院で6か月を過ごしました。
病棟配属となり、、仕事にも生活にも慣れるまでに3ヶ月ほどかかり大変でしたが、分からないことを気軽に聞くことができる環境があり、こちらを気にかけてくれたからこそ乗り越えられたのかなと感じます。
対馬病院では、訪問看護に関わる機会をいただきました。
病院には訪問看護ステーションが隣接されています。
私は6か月のうち、1ヶ月間を訪問看護で働かせていただきました。
病棟に慣れた頃に訪問看護を見ることで、病棟での在宅支援の視点や訪問看護をみて生活背景を知ることでの関わり方を具体的に考えられるようになったと思います。
病棟で関わった患者さんや家族が退院し、在宅での生活の現状を知ることで、病棟から在宅への継続した医療を学べる事がとても魅力的でした。
今回は、実際に訪問看護中に今でも印象に残っているエピソードをご紹介します。
A氏はパーキンソン病で在宅にて療養していた 80歳代の男性です。
仙骨部の褥瘡形成にて入院し、胃瘻造設も行いました。
在宅へ退院の方針となり、胃瘻造設と褥瘡処置の指導を実施し退院されました。
入院中は傾眠傾向であったA氏でしたが、退院後に調子のよい時にはベッドサイドで端座位になり、お手玉やボールでキャッチボールをしたり、元々機械をいじるのが好きだった経緯があり、知恵の輪でリハビリをしたりしました。
入院中には見られなかった活き活きとしていた笑顔が今でも忘れられません。
帰省していた息子さんともキャッチボールをしている姿も見ることができて家族と過ごす時間の温かさか感じました。
元々訪問看護が導入されていましたが、妻と2人暮らしということもあり、在宅へ退院された後に新しく胃瘻の管理や栄養剤の注入、褥瘡処置を覚えて続けることは本当に大変でありサポート体制が必要だと思いました。
だからこそ、病棟看護師から訪問看護師への情報共有、ケアマネやMSWとの連携が、継続した看護を行う上で重要視されているんだなということが、実際に見て感じる事ができました。
家族に寄り添い、患者と寄り添い、時間をかけながら生活と医療を支えていくその姿勢に、「できない」よりも「できる可能性や方法を模索する」
今回の経験で、私の看護師の在り方や大切にしたいことに繋がったと思います。
対馬で働き、この訪問看護と出会えたことは、看護師として何よりの財産となり、何十年後と振り返っても思い出す出来事と思います。
こう思えたのも、一歩踏み出して参加したからこそだと感じ、不安は大きかったですが、参加してみて見えてくる景色や学べることが多くあります。
もし、迷っている方へいたらぜひ一歩を踏み出してみてください。
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対馬病院では、病棟や外来で働きながら、訪問看護や手術室などの経験をすることもできます。看護師さんの1人1人の今後のキャリアを考えての病院としての取り組みとなっています。
ぜひ島で様々な働きをして、今後の看護師人生を改めて考えてみませんか?
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RIKAjobでは、全国の離島やへき地で活躍する看護師を募集しています。
地域の医療に貢献しながら、自分自身と向き合える機会を──参加を希望される方は、ぜひご相談ください。