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▼はじめに
「ジャパンハートこども医療センター」での活動が1年8ヶ月過ぎたころ5度目となる最後の一時帰国をしました。これまでの活動期間中4度一時帰国をして、その際現在の国際医療ボランティア活動に関して名古屋市にある私立大学生への講義及び東京の知人が所属する研究会での講演(2024年7月)、沖縄での県立病院での講演(2025年3月)、そして大阪での学会発表(2025年5月)を行いました。

講義・講演の大きな目的は国際医療ボランティア活動を広く知ってもらうこと、そして私のような医療職でリタイア後もこれまでの経験と知識を活かして社会貢献のできる選択肢があるということを多くの方々に知ってもらうことです。
最後の一時帰国時における地元中学生への講演について㊵
今回も一時帰国の際に講演を依頼され登壇することとなりましたが、今回の対象は中学生ということで将来のイメージがまだわかない年齢ではあるけれど、国際ボランティアを行っている身近な人がいてその人の経験を聞くことで国際ボランティアに興味を持つきっかけになればいいと思って講演に臨みました。今回はその時の様子について紹介します。

▼講演の様子
今回の一時時国は本年8月中旬であり、講演依頼のあった中学校は私の子どもが20数年前に通い私もPTA会長としていろいろお世話になった地元の学校で、子どもが卒業後も学校機能評価委員として長く学校と関わっていました。2年前私が国際ボランティア活動で日本を離れることを校長先生にお話しするとぜひ帰国後国際ボランティア活動について生徒たちに話をしてほしいと出発前から依頼されていました。今回まだボランティア活動途中でしたが一時帰国に合わせて講演することとなりました。

講演は午前中1、2次限目を利用し途中休憩を入れた100分間の持ち時間で話をしました。ただ猛暑続く日本でしたので体育館に生徒全員を集めることは熱中症を起こす可能性あるとのことで生徒さんは教室のディスプレイで講演を聞くリモートスタイルとなりました。私はある教室からリモート発信し、その教室には地元の知人や地域の方が合わせて10名程度私の講演を聴講されていました。
最後の一時帰国時における地元中学生への講演について㊵
講演の内容はこれまでの講演と大きく変わりませんが、対象が中学生ということもあってできるだけわかりやすい簡単な言葉で伝えるよう心掛けました。内容は臨床検査技師について、NPO・NGOについて、カンボジアについて、ジャパンハートこども医療センターについて、本題である私の院内・院外を含めたボランティア活動について、そして現地カンボジアでの日常生活について紹介しました。リモート講演は聞き手の反応がわかりにくいため苦手でしたが目の前で聴講されていた方々の表情を見ながら講演できたのでとても話しやすかったと感じました。

聴講された方々から現地の方やスタッフとのコミュニケーションはどうしているか、日本との相違についての質問があり短い時間で回答しました。生徒さんの感想は後日まとめてお伝えするとのことでたいへん楽しみです。最後に生徒会長さんからお礼の言葉をいただき、国際ボランティア活動への参加や休日の敷地内ゴミ拾いについて私が自主性を持って行動していることにたいへん感銘を受けたようでそのことをお礼の言葉としていただきました。
最後の一時帰国時における地元中学生への講演について㊵
▼おわりに
ボランティア活動期間中、一時帰国での講演もこれが最後となりました。たくさんの方々に私の活動の様子、私の活動の意図するところを知ってもらい、そしてジャパンハートについてより多くの方々に知ってもらう機会があったことはとても有意義な講演をこれまでもさせていただいたと思っています。

残りの活動期間でも自身に課したミッション(使命)を成し遂げるためいろいろな方々の協力を仰ぎながら最後まで精進しようと思います。

ジャパンハートこども医療センター 長期ボランティア臨床検査技師
森 三郎