VOICE

2025年11月、能登半島地震の中長期支援である「おしゃべり喫茶」に参加いたしました。

私は普段、ジャパンハートのRIKAjobを利用して、対馬病院で助産師として勤務をさせていただいています。
在職期間も1年と数ヵ月になり、そのうち能登おしゃべり喫茶には今回が3度目の参加となります。
初めて参加した2024年12月はたった数日ではありましたが、極寒体育館での寝泊まり、インスタントご飯、入浴できないかもしれないという経験自体が初めてで、理解していたとはいえやはり衝撃でした。

自分自身も、私生活で昨日まで元気だった人が突然この世からいなくなるという体験を実際にしていたので、大切な方々が亡くなられたこの震災でもどこか他人事とは思えない部分がありました。
また、純粋にこのカフェ企画でお会いした方々がその後どうされているのか、どう生活を送られているのか等自分の目で見て理解したいと思ったため、迷わず参加希望をしました。

今回は前々回よりも活動日数は短く、活動中はあっという間だったように思います。
2025年5月にも参加したことを覚えてくださっている方もおられ、嬉しかったのと同時に前回の様子や情報と照らし合わせながらお話をすることができたので、生活環境や新たなフォローの必要性等比較することができたことも良かったと思います。
そして、自分自身不慣れな道で乗ったことのない大きな乗用車の運転もさせていただき、決められたスケジュールに沿って安全に移動をするというロジとしての役割も少し経験できたように思います。

仮設から自宅や違う場所に転居されている方もおられ、少しずつ元の、もしくは新しい生活へと能登も進んでいっているのだなと感じました。

一方、前回訪問に行かせていただき、お部屋の片づけやお話を沢山させていただいた印象深かった方が事故で亡くなられたことや、疾患が悪化するリスクを察知して関わっていた住民の方が急変して亡くなられたというスタッフの経験談を伺い、現実を突きつけられた感じと、とても悲しい気持ちになりました。

今回の参加中にスタッフの方と『発災直後のボランティアの人数やメディアの関心はすごく高いのに、中長期となると大きくその数は減る』という話題になりました。

超急性期~亜急性期は慢性期とはまた違い、まずは混乱の中でその場をどうにかしなければならないという計り知れない大変さがあると思います。
しかし慢性期でも、ゆくゆくは住民の方々が自分たちで生活を再構築していくまでの支援と把握していても、中長期支援の在り方やどこまで一ボランティアが介入していくべきなのかという疑問や考えが浮かび、そこが今回新たに考えていきたい内容となりました。

知人に『能登』と言っても正月に災害があったという認識がないことやまだボランティアに行く必要があるのかと言われたことがあり、風化させないという意味でも何かしらの形でできることを続けていきたいと思います。

能登での活動に3回参加させていただいて、衝撃や新しい変化を度々感じますが、実際に現地に足を運ぶということが自分にとっては重要なことだったと思います。

発災後 急性期でのボランティア参加経験はありませんが、被災された方々の今後の生活を見据えた支援をしていくというのはとても難しい部分だなと感じたと同時に正解がないからこそ、その都度どうしていったらよかったのかなと考えながら言葉や行動にしていかなければならないなと思いました。

また、カフェ企画に来場される方はどうしてもご高齢の方が多く、おしゃべり喫茶という名前に抵抗がある方も多くおられるようです。

今回慣れてきたのもあり、カフェ中に道端におられる方や玄関先でくつろいでおられる方にも声掛けし、カフェ企画やジャパンハートの活動を一人でも多くの方に知っていただけるようなボランティアとしての働きかけも必要だなと感じました。

その中で少しずつ震災当時のお話をしてくださる方も増えたように感じ、やはりそうやってお話を聞くことや一緒に折り紙等作業することが自分は好きで向いているのだなと改めて気づくこともでき、それが住民の方の気分転換やストレス発散となるのであればそれも大事な役割なのかなと感じました。

今回の活動中、発災直後に若いお母さんが生後間もないお子さんを連れて体育館へ避難されていて、夜泣きがあった時や授乳時に困っていたというお話も伺いました。
災害時のミルクのこと等よく問題になっているニュースもあるので、助産師の資格を持っている以上、特に産後ホルモンバランスの変化や不眠等によるナイーブな時期にそういった授乳関連も踏め、今後切っても切り離せない自然災害時に母子支援も視野に入れて携わることができたらと思いました。

RIKAjobの災害スキームを利用しての参加をすることはこれが最後になるかもしれないと思い参加し、直接的になにか助けになっているとはないかもしれませんが、このようなボランティア活動をされている団体の一員である限り、微力ながらに自分にできることを少しずつ積み重ねて誰かの助けになるのであれば今後も続けていきたいと思います。