VOICE

2025年5月~10月までの半年間、鹿児島県にある沖永良部徳洲会病院で勤務しました。

この病院には一般病棟、医療療養病棟、介護療養病棟の3つがあり、私の配属先は一般病棟でした。ここへ来る患者さんの年齢層は幅広く、新生児から上は100歳越えの高齢者まで対応しており、HCUも併設していることから疾患や重症度も様々でした。私自身、初めての転職であり、成人一般病棟での勤務経験のみであったため、その様な状況に対応できるだろうかと不安の中、入職しました。
島での学び、経験、出会い
実際に働き始めてみると、予想していた幅広い年齢層や疾患に加えて、離島ならではのことに直面しました。昼夜によって島外への搬送手段・時間が変わること、天候の影響で船が止まれば物資が不足すること、島外の家族が患者の最期に間に合わないなど、様々な離島ならではのことを学びました。そのたびに、看護師の異変に気づく力、アセスメント力、判断力の重要さを感じました。
最期は島で迎えたいからと本土の病院へは行かず、あえて島内での治療のみを希望される方もいたことが印象的でした。

また、今まで担当したことがないHCUの担当もさせて頂き、今まで経験したことがない呼吸器を使用した患者さんの看護などを経験しました。不安も大きかったのですが、フォローして頂き、新しいことを学べることがとても嬉しく感じました。みんなで助け合える、学び合える環境があり、とてもありがたかったです。

前病院の6年間で経験できなかったことを含め、多くの学びと経験を島での6カ月間ででき、ぎゅっとつまった半年間でした。

プライベートでは、「自然」と過ごす毎日でした。もともと海は身近な存在でしたが、島の海の綺麗さには驚きました。仕事前の朝日、仕事終わりの夕日、海、星空、盆踊りや三線まで。この時間がリフレッシュになっていました。
島での学び、経験、出会い
そして、この活動での一番の出来事は「人との出会い」でした。
働く中で、島の常勤スタッフの方々、全国から集まった応援者、患者さん・島の方々など多くの人と関わる機会がありました。様々な背景、価値観を持つ人たちと話すことで、自分の固定概念を見直すきっかけになりました。
島での学び、経験、出会い
この挑戦を決めていなければ出会っていなかったであろう人たちとの出会い、島で過ごした時間は私にとって特別なものになりました。
この経験を支えてくれた皆さんに感謝を伝えたいです。

看護師
水野真衣