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最近のジャパンハート医療センターの手術室について
カンボジアで5月から活動を始めて、早くも8カ月が経ちました。手術室で勤務するようになってからは4カ月になります。メディカルチームとしての役割を十分に果たせているのだろうかと不安に感じることもありますが、手術室スタッフの一員として、カンボジアで手術を受ける患者さんのために日々できる、よりよい看護を考えながら過ごしています。

2025年11月に新病院が開院するにあたり、病棟看護師と同様に、手術室看護師も二手に分かれることになりました。
ジャパンハート医療センターの手術室のカンボジア人看護師は現在10名で、そのうち麻酔看護師2名、シニア看護師2名、あとは病棟から手術室に移動してきて6カ月未満の新人看護師6名となりました。新病院の開院前と比較して、手術件数は平均145件→88件と減ってはいますが、少ない人数で手術を行わなければいけないため、勤務時間内に手術が終わらないことも少なくありません。
そのような状況の中でも、医師・シニア看護師・新人看護師と立場に関係なく、お互いに協力し合いながら日々の治療やケアにあたっているのを実感しており、私もその一員として働かせてもらっています。
現状、手術室経験が半年に満たない看護師たちがほとんどです。器械出し・外回り看護師ともに新人が担当することが多いですが、安全に手術を実施するために、リーダーが常にフォローについてくれています。
日本で働いていた病院では、手術につくまでに、手術時手洗い・ガウンテクニック・器械の名前や使用方法・カウントの仕方など、習熟に多くの時間をかけてもらっていました。器械出しを始める際も、できるようになるまでは先輩看護師が一緒に手洗いをし、すぐにフォローできるようにしてくれていました。
一方、カンボジアでは、進み方が早く、とても驚きました。とにかく実践しながら、トライアンドエラーを重ねてどんどん進んでいきます。そして、先輩に教えてもらったことをすぐに実践し、実践したことをすぐに他のスタッフにもアドバイスし合ったりしています。そのため、経験日数は短くても、上達や習得がとても早いのだなと感じています。
私自身は、「失敗したらどうしよう」と考えてしまうことが多く、どうすれば失敗を防げるか、そのための準備や工夫に意識が向きやすいです。一方でカンボジア人スタッフは、万が一うまくいかなかったとしても、その後どうカバーするかに重点をおいている印象があります。だからこそ恐れず挑戦できるし、臨機応変に対応できる力も自然とついてくるのだろうなと感じます。
技術面はかなりスピーディーに向上していく一方で、手術室看護の知識はもっともっと深めていきたいと思っています。1年の活動期間も終わりが近づく中で、私自身も引き続き知識をアップデートしながら、手術室のカンボジア人スタッフと手術室看護について考え、実践していきたいと思います。

看護師
宮永葉月
