VOICE
相手と向き合い、自分と向き合う――カンボジアで過ごした1年半
■ 職種 :看護師
■ 活動期間:1年間
■ 活動場所:カンボジア/ラオス
【参加前】
Q1.参加前の率直な気持ちを教えてください。
幼い頃から関心のあった発展途上国の医療に携われることが嬉しい一方で、自分に何ができるのかという不安が入り混じった気持ちでした。
Q2.特に不安だったことを具体的に教えてください。
英語が得意ではなかったため、特に言語の壁に対する不安が大きかったです。

【活動を通して】
Q3.その不安は、実際どうなりましたか?
活動を通して、言葉だけが思いを伝える手段のすべてではないと感じました。もちろん、自分の思いを伝えたり、相手の思いを知ったり、一緒に考えたりするためには言語は必要不可欠です。しかし、それ以上に、自分が相手と真摯に向き合う姿勢や、相手を理解しようとする姿勢が大切だと学びました。言葉以外の表現やコミュニケーションの重要性も強く感じました。
Q4.印象に残っている出来事を一つ教えてください
カンボジアでは、人生の最期を病院ではなく家で家族と過ごすことを大切にする文化があります。実際に、病院で最期を迎えることは少なく、状態が悪化したり残された時間がわずかな時には、家族と過ごせるよう家へ帰る支援を行うことが当たり前のように行われていました。その様子がとても印象に残っています。日本でも同様の場面はありますが、カンボジアでは意思決定や退院までの流れがより迅速であり、家族とともに最期の時間を過ごすことを大切にする文化や価値観に触れました。その考え方は私自身の看護観にも通じる部分があり、その人がその人らしく最後を迎えることの大切さを改めて考えるきっかけとなりました。

【変化・学び】
Q5.活動を通して、自分の中で変わったことを教えてください。
活動を通して、自分自身と対話する時間が増えました。異なる文化や価値観に触れるなかで、自分は何を大切にしたいのか、自分の感情や気がかり、興味・関心など改めて考えるようになり、自分自身への理解が深まったと感じています。
Q6.なぜ“海外”で活動することに意味があったと思いますか?
日本の当たり前が世界では当たり前ではないと知ることだけでなく、言語や価値観の違いを越えて、自分に何ができるのかを考えられることだと思います。頭で理解することと、実際にその場所で経験することは全く違います。その環境の中に身を置いたからこそ感じられることや考えられることがあり、それが海外で活動する大きな意味だったなと感じています。

【これから参加する方へ】
Q7.参加を迷っている医療者へメッセージをお願いします。
人生は一度きりです。不安もあると思いますが、ぜひ一歩踏み出す勇気を持って挑戦してみてください。
Q8.今回の活動を一言で表すと?
この1年半は、振り返ると自分自身と向き合い続けた時間だったと思います。患者さんや一緒に働くスタッフ、日々起こるさまざまな出来事と向き合う中で、同時に自分自身とも向き合っていたように感じます。

看護師
今井
