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【はじめに】
2025年10月よりカンボジアで活動を開始しました、メディカルチーム薬剤師の河野です。
現在、現地では新病院がオープンして3週間が経過しました。新しい場所でも、より多くの患者さまへ安全・安心な医療を届けるべく、スタッフ一同協力して、慌ただしくも充実した毎日を過ごしています。
今日は少し時間をさかのぼり、開院前の新病院の様子をお届けします。

【いざ、新病院へ】
この日は、新しく導入されるシステムの準備のため、はじめての新病院見学の日でした。ジャパンハート医療センターからバスで約1時間半。いよいよ到着です。

開院前のカンボジア新病院を訪れて―薬剤師の現地レポート
▲フェンスに囲まれている建物

「大きい!」「すごい!」「ここが新病院!?」みんなが歓声を上げます。

開院前のカンボジア新病院を訪れて―薬剤師の現地レポート
▲カンボジア人薬剤師のラビーと一緒に院内を見学していきます。

開院前のカンボジア新病院を訪れて―薬剤師の現地レポート
▲センターサークルの工事はラストスパート。
美しい空の青。明るくて開放的な空間です。

開院前のカンボジア新病院を訪れて―薬剤師の現地レポート
▲こちらは薬局。
センターサークルに面した窓は、外来患者さまへの投薬窓口になります。

開院前のカンボジア新病院を訪れて―薬剤師の現地レポート
▲抗がん剤調製室には、新しい安全キャビネットが届いていました!

【日本人薬剤師としてできること】
言語も価値観も、医薬品に関わる法律も異なるカンボジアで、新病院の立ち上げに携われたことは、私にとって非常に貴重な経験です。
しかし、きっと本番はこれから。新しく導入した電子カルテや在庫管理システムの運用、業務フローの整備など、検討すべき課題はまだたくさんあります。また、医療安全に配慮したがん化学療法の実施も、薬剤師が担う大きな役割のひとつです。
これからもカンボジア人薬剤師の同僚や多職種の仲間と協力しながら、ひとつずつ改善に取り組んでいきます。

次回は、ついに動き出した薬局の様子をお届けします。

薬剤師
河野なるみ