VOICE

ジャパンハートの国内事業の一つに災害医療(iER)*のチームがあります。2026年現在、iERチームの職員として活動に参加中です。そんな彼が9ヶ月間、対馬病院に勤務した経験をまとめてくれました。
*災害医療(iER)の詳細は、【こちら


私は、ジャパンハートの離島・へき地医療を支援する「RIKAJob」から長崎県対馬病院を知りました。

私が勤務先として対馬病院を選んだ背景には、二つの大きな理由があります。

一つ目は、対馬病院がジャパンハートの災害支援スキームに登録されており、平時は離島・へき地医療を担いながら、有事には被災地支援に出動できる体制を有している点です。実際に、国内外の災害支援や研修に参加した際には、事前に快く勤務調整を行っていただけるだけでなく、フェリーが直前で欠航した際にも、急遽勤務を代わっていただくなど、非常に柔軟な対応をしていただきました。部長や師長をはじめとする管理職のみならず、スタッフ一人ひとりのレベルでジャパンハートの活動への理解が深く、組織全体として協力体制が整っていると感じています。

また、対馬病院は災害拠点病院および長崎DMAT指定病院に登録されており、院内の災害訓練や高速旅客船事故を想定した訓練にも参加させていただきました。これらの訓練では、当日の対応にとどまらず、事前の会議段階から関わる機会をいただき、現場対応力のみならず、訓練の企画・運営に関する知識や視点を学ぶことができました。

↑仲間と

二つ目は、対馬病院が看護師一人ひとりの経験や背景に応じて、幅広い看護を学ぶことができる教育環境を有している点です。私は新卒から8年間、集中治療室での勤務のみを経験してきましたが、今回、対馬病院で初めて一般病棟での勤務を経験しました。受け持ち患者数の多さやマルチタスクへの対応、検温や朝の採血を時間内に回れるかなど、これまで経験してこなかった業務に対し、当初は大きな不安を感じていました。

しかし、メンターである先輩看護師が、その都度マニュアルに基づいた丁寧な指導を行ってくださり、一つひとつ確認しながら業務に取り組むことができました。その結果、不安は次第に軽減し、徐々に退院後の生活を見据えた看護にやりがいを感じるようになりました。

この経験を通して、対馬病院では幅広い看護を経験できる環境が整っていると実感しました。実際に、他の看護師も院内留学として透析室や救急外来、訪問看護ステーションでの勤務を経験しており、また一般病棟勤務の経験しかないスタッフがHCUで人工呼吸器装着中の患者の看護を担えるようになるなど、部署を越えた学びが実現されています。このような既存スタッフによる手厚いフォロー体制のもと、対馬病院は自部署にとどまらず多様な分野の看護を学ぶことができ、看護師としての視野と実践力を大きく広げられる職場であると感じました。

対馬は医療面において、離島という地理的条件から、内地と比べ不利な側面を抱えています。そのような環境の中で、院内の看護師は「対馬の人々が、泣きながら生まれ、健やかに育ち、朗らかに働き、穏やかに老いて、安らかに人生を終えること」ができるよう、患者一人ひとりと真摯に向き合っています。その姿に触れる中で、年々忘れがちになっていた、なぜ看護師を志したのかという原点を改めて見つめ直すことができました。

対馬は、私にとって単に訪れる場所ではなく、帰る場所の一つとなっています。
看護師 S.O

院内で↑
↑お見送り

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2026年1月よりRIKAjobでは、全国の離島やへき地(登録医療機関あり)の医療機関で働き、経験を積みたい看護師と病院をつないでいます。地域の医療に貢献しながら、プライベートも充実させる生活。気になる方は、お気軽に是非ご相談ください。
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