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大間病院で勤務された看護師さんにインタビュー。転居や子育てでブランクがあった時期もあるとのこと。色々と大間病院の課題に取り組んでいただきました。総看護師長からも感謝のエールがあり、お互いに学び学ばれの期間を過ごされました。


RIKA:本日はお時間をいただきありがとうございます。
大間病院では、外来を担当されたとのこと。外来で無医村診療をご経験されたかと思いますが、無医村診療では看護師さんは具体的にはどんなことを対応されるのでしょうか。

Oさん:大間病院では無医村診療を隣村の福浦診療所に週1回、さらに遠方の牛滝診療所に月1回行っています。今回、福浦診療所に同行させていただきました。
診療所に来られる患者さんの人数は日によりますが、伺った日は8~10名の方が来られていました。患者さんの多くが年齢は80代以上で、生活習慣病や循環器疾患のフォローなどで受診され、看護師は主に、診療の介助、採血を行います。

RIKA:人数はいつもそれくらいの方がいらっしゃるのですか。

Oさん:少ない時は4~5名のときもあるそうです。薬の処方日数にもよると思います。診療後に出された処方箋は、診療所内のパソコンで、大間町に1軒しかない調剤薬局の薬剤師さんと患者さんがオンラインで面談し、薬は翌日患者さんに届くようになっていました。
患者さんからの受付から薬局へのFAXなどは、村から来られた事務のスタッフさんが担っており、診療は非常にスムーズに行われていました。
独居であったり、病院までの交通手段が非常に限られるなどの生活背景がある中、病院から診療所への出張診療の意義について考え学ぶことができました。

RIKA:オンライン!最新ですね。訪問看護などもされたのでしょうか。

Oさん:大間病院では訪問看護も実施していますが、私は今回は経験しませんでした。
訪問看護では患者さんのご家族や訪問介護の介入状況、生活背景を把握し、自宅看取りの対応などもされていて、患者さんや家族に寄り添う看護がされているのだなと思いました。

RIKA:全体を通して困難さを感じることはありましたか。

Oさん:大間病院の医療圏は1町2村(大間町、佐井村、風間浦村)で、そこで唯一の医療機関です。限られた医療資源のなかで、三次救急レベルの重症患者さんへの対応も求められることに困難さを感じました。また、受診される患者さんの疾患も多岐にわたるため、疾患や治療の知識も多く求められることも困難と感じました。
他には、方言の面で聞き取れないことや、わからない言葉などは他のスタッフに教えてもらうことがありました。ただ、患者さん方も私の言葉をきいて、すぐに地元住民ではないとわかると、わかりやすく話してくださるので心配はないです。

RIKA:元々、救急のご経験があっての関わりだったのでしょうか。

Oさん:私は、関東地方での二次救急までの経験しかありませんでした。
入職当初はできないことが多く戸惑いましたが、勤務期間を通して常に周りの看護師さん方々が指導や協力をしてくださり、心強く対応できました。
大間病院では診療や検査・治療だけでなく、地域の健康診断や予防接種の実施、さらに透析室もあり透析患者さんも来られています。
限られた人数でこれらに対応されている看護師の方々の看護力は驚くべきものでしたし、また忙しい中でも快くご指導くださり、多くのことを学ぶことができたことに心から感謝しています。

RIKA:地域医療に関わられ、何か次なる目標などはございますでしょうか。

Oさん:地域医療では看護師不足による業務の多忙、煩雑などの困難を多く抱えていると感じました。さらに地方や離島などの人口減少地域では患者さんの高齢化だけでなく、スタッフの高齢化も同時に進んでいきます。このような中、看護師の「働きやすく、働き続けられる環境」整備の必要性も強く考えました。
昨今の生活の中で使われるIT技術には目を見張るものがあります。このような技術を医療現場により多く取り入れ、業務の効率・軽減化をはかっていくことができればと考えています。一看護師としてまた働いていきますが、何ができるのかを追求していこうと考えています。

RIKA:IT化の進化で本来の看護に集中できるようになるとよいですよね。
話がガラッと変わりますが、大間病院の受け入れ体制はどうでしたか。

Oさん:受け入れ体制は非常に良いと感じました。寮は病院の隣で、築2年程度と新しく、家電はじめ生活に必要な物はそろっていましたので生活がスムーズに始められました。
配置や部署の業務については、開始時や途中で総師長さんや師長さんに相談させていただき、不安なく遂行できました。周りのスタッフの方々も、忙しい中でも丁寧に教えてくださったことに大変感謝しています。

RIKA:人がよくて、よくて、みなさん離れがたいってよく言われます。
生活に関しては、車は持参した方が良いですか。

Oさん:スーパーやコンビニ、ドラッグストアまでは自転車でも問題ないですが、車があった方が自由度は圧倒的に高いです。また、都会のように道路は複雑ではなく、混雑もほとんどないので、運転が困難と感じることはありませんでしたが、冬季には雪道となるため、それなりの準備は必要となります。

RIKA:対馬病院もご経験されていますが、離島・へき地へ行く前の不安は感じられましたでしょうか。

Oさん:不安よりも興味の方が勝っていた感じです。地域で唯一の医療機関が担うことがどのようなことなのか、とても興味がありました。また、いろんな土地に住んでみたいと考えていました。
自分は病棟経験が少なく外来が長いため、看護師としての経験があまりないのではないか、という自信のなさはありましたが、未経験のことは学んでいくしかないと考えて、不安につながることはありませんでした。

RIKA:今、離島・へき地医療を検討されている方へのメッセージをお願いできますでしょうか。

Oさん:私自身は、対馬病院、大間病院、ともに自信がなく着任しましたが、地元の看護師の方々をはじめ周囲の方々、またその地域に住む患者さんから多くのことを学ばせていただき、少なくとも着任前よりは、看護師としての自分に自信をもてるようになりました。
初めてのことが最初からうまくできる、ということはないでしょうから、尻込みせずに飛び込んでいけばいいのだと思います。
また、キャリアを積んだ方々の知識や技術も求められています。それまでのキャリアを、離島やへき地にマッチしたかたちで発揮していただくことで、さらにアップできると思います。
とりあえず、考えているだけでは始まらないので、なにか一つ行動を起こしてみましょう。

RIKA:まだまだお聞きしたいところですが、また次回に。本日はありがとうございました。

Oさん:ありがとうございました。

看護師 O.Kさん

↑無医村診療所
↑院内にて
↑無医村診療所の近く

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2026年1月よりRIKAjobでは、全国の離島やへき地(登録医療機関あり)の医療機関で働き、経験を積みたい看護師と病院をつないでいます。地域の医療に貢献しながら、プライベートも充実させる生活。気になる方は、お気軽に是非ご相談ください。
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