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【RIKAjob】国際協力ボランティア出発前の離島医療経験(看護師経験5年目/20代)
JICAの海外ボランティアが決定された看護師さん。海外へ行く前に、4ヵ月だけ離島を経験してみたいという相談を受けました。そんな声が反映できる本プロジェクト。徳之島徳洲会病院で体験したことをレポートにまとめていただきました。
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離島に行く前は、地元の急性期病院の脳外科、泌尿器科を中心とした一般病棟で3年、救急病棟で2年間看護師として働いていました。病棟と救急外来でいろいろな経験をさせていただき、学ぶことも多くありましたが、日々の忙しさ故に自分の時間をなかなかとれていなかったと思います。
そんな中、国際協力のボランティアへの派遣が決まり、派遣する前に途上国と似たものがあるのではないかと思っていた離島の医療を実際に自分の目でみてみたいと思い、相談させていただきました。 オンラインでそれぞれの離島の情報やキャリア相談ができる機会があったりするのは強いなと思いました。
誰も知り合いのいない地に住むことは、大学で経験したのでそこまでの不安はありませんでした。むしろ自分の時間を充実させて自分と向き合う時間を作ろうと思っていましたが、実際は年代が近い参加看護師も多くいて、休日はご飯を食べに行ったり、きれいすぎる海や星、アマミノクロウサギを観たり、サーフィンしたり、釣りしたり、日勤終わりでもいつでもシュノーケルでウミガメと泳いだりと良い意味で期待が裏切られました。
離島に来ている看護師は、行動力がある人が多く、今までのいろいろな経験を聞くことは、とても面白かったです。全国各地からきているので、この前は宮崎出身の人が最高においしい本場のチキン南蛮を作ってくれて、みんなで食べました。また、今まで自分の周りに国際協力に興味がある人がいなかったので、ジャパンハートのメディカルチームでこれから途上国へ行く看護師たちと出会えたことも嬉しかったです。看護師だけではなく、数ヶ月、数週間単位で変わる応援の他職種の方々と交流する機会もあり、まるで人生を早送りしたような、短期間で普段なかなか出会えない方々との出会いと別れを繰り返す日々にとても価値を感じていました。
仕事においては、外科病棟に配属になりました。外科病棟ではありましたが、内科疾患やレスパイト入院など幅広い疾患の患者さんがいました。すべての科で常勤の医師がいる訳ではなく、島外から応援の医師が来る日に外来や手術を行うため、忙しい日もありますが、働き方改革もあり、残業もあまりなく、働きやすかったです。ICU、HCUのような病棟はなく、人工呼吸器やCHDFなどを使用している重症度の高い患者さんも病棟で看ているため、高度な医療機器の管理も学ぶこともできました。どこまで治療をするのか、どこで最期を迎えたいかという場面も多く、倫理的にも考えさせられる機会もありました。また、徳之島徳洲会病院では、夜間島でみることができないような重症患者は自衛隊ヘリで島外の鹿児島や沖縄などへ搬送するですが、その搬送に付き添う看護師が当番で決まっています。私は、良いのか悪いのか搬送する機会はなかったのですが、同じ応援ナースの方々の搬送経験を聞かせていただいて自分も経験してみたかったと、それだけは後悔が少し残ります。
同じ病棟のスタッフは、優しい人ばかりで、人間関係のストレスはあまりなかったです。歓迎会や送別会を開いてくださるなど温かく迎え入れて送り出していただきました。私は、前の職場が徳洲会系列の病院ではなかったので、電子カルテの使い方に最初は戸惑いましたが、聞く度に嫌な顔せず教えていただいたのを今では懐かしく思います。
島での生活においては、私は不自由に感じたことはなかったです。コンビニやファミレス、100円ショップ、スーパー、カフェ、居酒屋など結構何でもあります。時間は少しかかりますがAmazonも届きますし、写るテレビチャンネルも多いです。人柄も温厚です。私が、空港から自宅までバスで帰ろうとしていたのですが、飛行機の到着が遅れ、最終バス発車時刻を過ぎてしまい、どうやって帰ろうか途方に暮れていた時に、なんと、バスの運転手さんが待っていてくれました。島の人の優しさに涙が出るほど感動しました。聞く話によると、徳之島のバスはバス停じゃなくても手を挙げれば停まってくれるみたいです。そして、道沿いであれば、希望のところで降りられます。島って温かいです。
この4ヶ月を振り返ると、本当にあっという間でこんなに充実した日々はないというくらい仕事もプライベートも充実していました。できることならもう少し延長して離島ライフを楽しみたかったです。地元に帰ったら徳之島のきれいな海が恋しくなる気しかしません。世界自然遺産の広大な自然に囲まれて、看護師として、人としてとても良い経験ができました。そして、たくさんの人と出会えたことは私の財産になりました。
このような離島での貴重な経験をさせていただき、ありがとうございました。また、日本に帰ってきたらお世話になるかもしれません。そのときはよろしくお願いします。
おぼらだれん!!!(島の方言、島口でありがとうの意味です)
看護師 K.J



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2026年1月よりRIKAjobでは、全国の離島やへき地(登録医療機関あり)の医療機関で働き、経験を積みたい看護師と病院をつなげています。地域の医療に貢献しながら、自分自身と向き合える機会を希望される方は、お気軽にご相談ください。
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