活動を知る

現在、3カ国で医療支援を行っており、
年間2万件の治療を無償で提供しています。

ミャンマー

ミャンマーの基本情報

ジャパンハート ミャンマー
面積 68万㎢(日本の約1.8倍)
人口 5,322万人(ミャンマー政府Statistical Year Book 2004)
首都 ネーピードー
民族 ビルマ族(約70%)、その他多くの少数民族
言語 ミャンマー語
宗教 仏教(90%)、キリスト教、回教等
国祭日 1月4日独立記念日

ミャンマーの医療事情

東南アジアの最西端に位置するミャンマーは、歴史的に日本と大変深い関わりのある国ですが、日本でミャンマーの本当の姿を知る人は多くありません。医療面において、専門職のマンパワー不足が深刻です。
人口1,000人に対する医師の数は日本が2.1人であるのに対し、ミャンマーではわずか0.3人。
また地方や農村部での医療の中心的な担い手となっている看護師についても、人口1,000人に対して日本が9.0人であるのに対し、ミャンマーでは0.3人。ミャンマーの医療者不足は現在も深刻な問題です。

また、日本のような保険制度も整備されておらず、医療費は全て患者が負担します。特に現金収入の少ない貧困層の住民にとって、医療を受けること自体、困難なのです。
その結果、病状が悪化して初めて受診することや、また命に関わらない奇形などの疾患は未治療のまま放置されることが多くなります。このように医療専門職の不足や保険制度の未整備によって、国民は健康で質の高い生活を送ることがいまだ保障されていないのです。

社会福祉面の整備も遅れており、日本のような生活保護制度や障がい者支援制度などももちろんありません。貧困家庭では子どもは幼少期から働き手となり、教育を受ける機会を失います。それだけではなく、3万円ほどの金額で人身売買の対象にもなりうる危険があるのです。
子どもが働くことによって一時的な収入は得られるかもしれませんが、教育を受けていない子どもが将来的・社会的に自立することは難しく、さらなる貧困の連鎖を生むこととなります。

また、障がい者たちも社会の中で取り残されています。国の経済発展が遅れている中で社会進出の機会は少なく、また根強い差別もあり、村や施設でひっそりと暮らしているのが現状です。
今後、戦後の日本のように急激に発展し変わっていくであろうミャンマーにおいて、その発展を後押しするような活動をしていきたいと考えています。

治安について

現在のミャンマーでの主な活動地域は、ザガイン管区ザガイン地域です。
国民の約90%が敬虔な仏教徒というこの国は、外から見たイメージとは全く異なり、穏やかな国民が暮らすとても安全な国です。治安という面では、安全な地域です。国境付近に一部危険な地域があることは事実ですが、基本的にそのような地域への訪問許可をミャンマー政府は出していないと考えます。
南米やアフリカやアジアの一部の国に住んだ経験のある人々は大概「ミャンマーは家族と安心して暮らせる国だ」と言います。

それは、このミャンマーという社会が、かつての日本がそうであったように、

という事実に支えられているとジャパンハートは考えます。

近年の事実からも分かるように、テロの可能性すら、アメリカや日本よりはるかに少なく安全といえます。しかし、これはどこの国でも同じことですが、度を逸した行動は必ずや危険を招きます。
派遣者に対しましては、渡航前に現地状況をお伝えしています。渡航の際には、外務省の海外安全ホームページ等をご覧いただく事をお勧めします。

ミャンマー保健活動

子どもたちの健康を守りたい

2008年より実施している保健活動。
保健・衛生の知識を広げるため、地域の寺子屋に通う子どもたちと先生に対して行っています。
「手洗い」「口腔ケア」「応急手当」「感染防止」などの項目について、紙芝居やデモンストレーション等を用いて、子どもたちが理解しやすい衛生教育を目指しています。
日本のような保健室や保健の授業がないミャンマーにおいて、子どもたちが健康な状態で勉学に励める環境を提供しています。

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