活動レポート

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ラオス

2018.09.20

ラオス事業の大きな1歩~手術活動再開しました!~

ジャパンハート 国際医療ボランティア ラオス事業部 活動レポート

ラオスからこんにちは。
先日、ウドムサイという、ラオス北部にある県の病院で、日本からジャパンハート認定医の遠藤先生をお迎えし、ウドムサイ県病院のスタッフとともに手術ミッションが行われました。

ミャンマーやカンボジアと違って、ラオスにはジャパンハートの病院はありません。
そのため、病院や政府と交渉し、ウドムサイ県病院で活動するための許可を得ることから始まりました。申請から1年かかって許可がおり、病院との会議などで、どのように進めていくのか話合い、準備を行ってきました。

私も今年5月の、病院との会議や、病院見学から関わることができました。
準備段階では、他の活動との兼ね合いで、思うように進まなかったり、ラオス事務所のスタッフのチームワークが乱れてしまったりと、ミッションの成功に不安を感じることもありました。それでも、長い間手術を待っている患者さんがたくさんいるため、スタッフ一同、ミッションを成功させることに集中し、9月の活動にたどり着くことができました。

ミッションでは、3日間で甲状腺疾患の患者さん5名、その他の腫瘍のある患者さん2名の、計7名の手術を行いました。

雨季ということもあり、中国との国境に近い町から来た患者さんは、土砂崩れなどの影響で、1日以上かけて病院までいらっしゃいました。
普段でも5時間ほどかかる道のりです。そのように遠くから、何時間もかけて病院へきた患者さん、約2年、手術を待っていた患者さんなど、7名の患者さんの期待に応えるために、医療チーム、現地スタッフ、病院スタッフが一丸となって、ミッションが行われました。
どの患者さんも、無事に手術を終え、術後も順調な経過をたどり、手術終了5日後には全員が退院していきました。

ラオス事業としては、今回のミッションは、フェーズ2の大きな一歩となりました。
まだまだ課題は残りますが、今回の経験をいかし、一歩ずつ活動を行っていき、ウドムサイ県病院のスタッフが、主体的に甲状腺の手術ができるようになることを目指していきます。

国際看護長期研修48期 佐藤