ミャンマー
2019.10.07
「一期一会」
こんにちは。ミャンマー長期ボランティア看護師の大橋です。
現在ミャンマーでは、月に1~2回ほど手術活動をおこなっています。
毎回の手術活動に、短期ボランティアさんが来てくださるのですが、最近は1回のミッションにボランティアさんが10人以上、加えて学生ツアーの学生さんやナースツアー参加者など、たくさんの方が参加してくださっています。
短期ボランティアさんの中には、高校生から長年医療に従事されているベテランの医師、看護師さんや薬剤師さん、医師や看護師、理学療法士や臨床工学技士を目指す学生さん、日本からだけでなく、海外の大学に通っている学生さん、一般の社会人・学生さんなど色々な境遇の方がいらっしゃいます。
毎回のミッションで、短期ボランティアさん達には本当に助けていただいているなと感じます。
助けていただいているのは、単に業務的なことだけではありません。
私が研修生の頃、病棟担当で活動していた期間にミッションに来てくださった学生の短期ボランティアさんがいました。
私は、自分に自信が持てず、ミッションの忙しさの中に自分の存在を肯定することができないでいました。
そんな中、その学生のボランティアさんがふと私に「大橋さんがいてくれると、とても安心します。」と声をかけてくれました。
「忙しくて、中々声をかけられないでごめんなさい。」と謝る私に、「大橋さんがここにいてくれるだけで、私はとても安心します。」と言ってくれたのです。
その言葉に私は、自分の存在が誰かに安心を与えられていたんだ、私がここにいる意味があるんだと思えて、とても心救われたのです。
このボランティアさんの言葉は今も私を支えてくれています。
ミャンマーに戻って活動を続けようと決められたのも、このボランティアさんの言葉があったからです。
多くのボランティアさん達は、活動最後の日に「何も役に立てなかった、なにもできなかった。」と話されます。
私はそんなことは全くないと本当に思います。
ここに実際に行きたいと思ってくれたこと、実際にここに足を運んでくれたこと、一緒にミッションを乗り越えてくれたこと、患者さんやミャンマー人スタッフと関わってくれたこと、その一つ一つに本当に感謝の気持ちでいっぱいですし、ボランティアさんが患者さんやミャンマー人スタッフに与えてくれている影響はとても大きいと思うのです。
最近は、自分の同世代の方がボランティアに来てくれることが多く感じます。
私と同じように、海外での活動に興味がある、これから自分は何をしていきたいのか、どう生きていきたいのか、と色々迷っている人もいるようです。
そのような同世代の人達とお話をすることで、自分と同じように悩んでいる人がいることを知ったり、その人の考えを聞くことで刺激を受けたり、たわいのない話をして一緒に笑ったり…。
みんなそれぞれの場所で頑張っている。自分も頑張らねば!と勇気をもらいます。
ここでしか出会えない人がいる。ここは、本当に一期一会な場所だなあと思います。
まだここを訪れていない誰かと、ここで一期一会の出会いをできることを楽しみに、日々の活動を頑張っていきたいなと思います。
ミャンマー長期ボランティア看護師 大橋理世