ミャンマー
2019.10.23
いろんな人に支えられて医療活動ができているということ。
ミンガラーバー!
ワッチェ慈善病院の加藤です。
ミャンマーは雨季が明け、10月からは乾季に入り徐々に過ごしやすい気候になってきています。
暑さもやわらぎワッチェ村にはゆったりとした時間がながれています。
そんな中、1人でてんやわんやしている人間が...わたしです。
日本では総合病院の病棟で看護師として働いていたわたしですが、現在はワッチェ慈善病院での看護師業務に加えて、いわゆる事務方と呼ばれるような仕事もしています。
いまわたしはこれら活動を通して、わたしたちは本当に多くの人達に支えられて患者さんに医療を届けることができているのだなと改めて感じています。
いまのわたしの事務的な仕事内容というのは、査証申請のために各所へ書類準備の依頼、航空券の取得、ミャンマーの保険事情・ワクチン流通状況を調べたり…
ミャンマーと日本のシステムや文化の違いもあり頭を悩ますこともしばしば。「いや、普通は…」なんて言い出したらきりがありません。ここはミャンマー、日本の普通は通用しません。そしてそもそも難しい書類たちの向き合うのが苦手なわたし。わからないことばかりの状況に、マイペースな性格が加わり、他の人の2倍くらいの時間を使って、てんやわんやと…。頭を悩ませ、叫びたくなるようなときでもミャンマー人スタッフは半笑いで、「加藤さん、大変そうだね。1回やれば、次はできるようになるから大丈夫だよ。」と。自分に対して落胆しながらも、ミャンマー人に元気づけられながら(?)なんとか1つ1つと向き合う日々です。
こうした日々の中で、いままでこれを他の誰かがやってくれていたのだと改めて気が付き、感じました。わたしが国際看護長期研修生としてミャンマーにきたときも、査証申請のために書類を準備してくれる人、現地との調整をしてくれる人…自分たちが活動できるように多くの人たちが動いていてくれていたのだなと改めて感謝の気持ちを持つことができました。
わたしたちのミッションは「医療のないところに医療を届ける」です。
しかし、それは医師や看護師が医療行為をしたり、看護ケアを提供することだけをさすのではありません。
医療者が活動をするために事務手続きをしてくれる人、医療資材を調達してくれる人、施設や物品を修理してくれる人、病院を掃除してくれる人、経理を担当してくれる人、活動を多くの人に知ってもらうために広報をしてくれる人、そしてこの活動に共感をしてサポートしてくれる人…
医療者が医療を患者さんのもとへ届けるためには多くの人の支えが必要です。
日々、活動を共にするすべての人・活動に賛同してくださるすべての人に感謝の心を持ちながら、ここミャンマーで活動をしていこうと思います。
皆様、いつもわたしたちの活動を支えてくださり、ありがとうございます。
ミャンマー
加藤 まどか