カンボジア
2018.10.16
Japan Heart Handwashing Festival 2018 in Cambodia を開催しました
2018年10月14日(Global Handwashing Day 〜世界 手洗いの日〜の前日)
Japan Heart Handwashing Festival(ジャパンハート手洗いフェスティバル)を無事に開催することができました。
カンボジアで暮らし始めて半年が経とうとしていますが、 都心であるプノンペンと、地方との格差は年々拡大している様に感じられます。
その格差は経済面だけではなく、様々な側面で見られます。
健康格差も例外ではありませんでした。
ここ数年目まぐるしい発展をしつつ、生活が裕福になる一方で、生活習慣の変化から、日本同様に生活習慣病(特に糖尿病)が課題となってきているプノンペン。
一方でインフラがまだ十分でなく、不衛生な生活環境の中、防ぐ事ができる感染症で悩まされる地方。僕は今、その後者である地方(ウドン)で活動をしています。インフラや生活環境の改善は容易ではありません。
自分たち医療者にできることはないか。
そう考えた時に思い浮かんだのが、今回のイベントでした。
沢山の方々の支えのおかげでクラウドファンディングも目標を達成する事ができ、イベント当日には総勢250人以上の子ども達、学校の先生や病院スタッフ入れるとおよそ300人の方々が参加してくれました!
テーマは「ばい菌をやっつけるための4つの術を身につけよう!」
みんなでばい菌をやっつけるための
☆手洗い☆
☆うがい☆
☆歯磨き☆
☆あいうべ体操☆
を学びました!
それぞれのブースで様々な創意工夫がなされ、子ども達も、教える側のスタッフも本当に楽しそうに学んでくれました。
みんなで楽しく学んだ後には
このプロジェクトに共感し、ボランティアで日本から駆けつけてくださった
シンガーソングライターの都乃~SATONO~さん
エンタメ集団 実験道場さん
によるライブパフォーマンスを一緒に楽しみました!
都乃さん~SATONO~さんは
名古屋で医師として働きながら、シンガーソングライターとしても活動されている橋本 進さんがこのプロジェクトのために作曲して下さった、オリジナル楽曲
『Wash your hands! Clap your hands!』
も歌ってくれました!
現在抗がん剤治療のために入院闘病中で、外に出る事ができない小児がんの子供たち達の病室でも、子供たちとご家族のために歌と感動を届けてくださいました。
実験道場さんは
今回のプロジェクトで正しい手洗いの仕方を広めるために、自身が作成して下さったオリジナル手洗いダンス
『BABY WASH DANCE』
を会場の子供たち、スタッフも巻き込んで一緒に踊りながら、
手洗いでばい菌をやっつけるというテーマを演出してくださいました!
この動画の背景は日本やカンボジアの沢山の子供たちが描いてくれた”海”の絵を使ってくれています。
今、ジャパンハート子ども医療センターで入院治療中の小児がんの子供や都立小児総合医療センターで入院中の子どもなど、本当に沢山の子供たちが絵を届けてくれました。
イベントの最後には
ジャパンハートカンボジアの仲間の1人
料理人ノムノムこと野村友彬くんが子供たちに料理を作ってくれて、みんなで一緒に昼食を食べました。みんなちゃんと食べる前には手を洗って、見せてくれました。
当初100人予定が、嬉しい予想外で250人以上の子供たちが来てくれたため、
ノムノムが前日から必死で仕込んでくれた17キロの豚と100個の卵、40本の大根はあっという間になくなりました
通して見てみると
『ばい菌をやっつけるための4つの術を学び、
素晴らしい歌声に勇気をもらって
4つの術を使って、ばい菌をやっつけて、
最後に美味しいご飯をみんなで一緒に楽しく食べる。』
結果として、そんなイベントになっていました。
正直、企画段階ではそこまで構想できていませんでした。
当日に想いを共にするみんなが持ち寄ったものが化学反応を起こして、この様な素晴らしいイベントとなりました。本当のチーム医療ってこういうことなのかなとも感じることができました。
たった半日でしたが僕たち自身も、子供たちから本当にたくさんのことを学び、一方的ではなく、一緒に楽しさを共有できた、本当に有意義な時間となりました。
僕たち医療者は正しい知識を学び、教え広める役割があると思っています。
しかし、正しい事をただ愚直に正しいと教えたとしても、理解はできても、長く記憶に残し、習慣にするのは難しいです。
“楽しい””美味しい”といった想い出を加えることで、記憶に残すことができるのではないかと思っています。
実験道場さんの言葉を借りるなら
子どもたちに“良いトラウマ”を与えることができたのではないかと感じています。
何より子どもから大人まで参加してくれたみんなが本当に楽しそうにしていて、“やってよかった!”と心から思える企画となりました。
もちろんこの一回きりで、習慣化できるほど簡単なことではないです。
ただ、今回のイベントがそのきっかけになったのは間違いないと思っています。
そして、今回のイベントは『Japan Heart Handwashing Project』の一部であり、このイベントを皮切りに、ジャパンハートのスタッフとして、これからも予防医療に取り組んでいきたいと思っています。
日本でも予防という言葉をよく耳にしますが、途上国、先進国に問わず、”予防医療は様々な可能性を秘めた最先端医療”の一つだと、僕は思っています。
最後に、現地に来てくださった人、クラウドファンディングでの支援をしてくださった人、拡散のお手伝いをしてくださった人、応援メッセージをくださった人、などなど、直接、間接問わず、関わってくださった全てのみなさんが、このプロジェクトのメンバーであると思っています。
今回の企画を成功させることができたのは、他でもない、みなさんのおかげです。本当にありがとうございました。
ぜひこれからもみなさんと一緒に、様々なことに挑戦していけたらと思っています。今後ともどうぞよろしくお願いします。
以下、今回のプロジェクトで作成して頂いたオリジナルソングやオリジナルダンスのリンクです。
“正しい手洗いが世界中で広まって欲しい”という目的のもと
使用制限は一切ありません。
ぜひ自由に活用し、みなさんが伝道師になって下さいますと幸いです。
☆Wash your hands! Clap your hands!☆
●作詞:進谷憲亮 / 川崎翠
●作曲:橋本進
●歌:橋本進 / せをはやみ
●ギター:橋本進
●ピアノ、ピアニカ:河邊眞好
●ベース:オダマキ
●ドラム:ウルフ山路
●Recorded at YOSHIDA SOUND LAB.
☆BABY WASH DANCE☆
●振り付け / 演出 Junko☆博士
●映像編集 TAKEchan博士
●背景イラスト 参加してくださったみなさま♡
●音楽アレンジ 成田忍
●使用音源
●BABY SHARK サメの家族
【プロジェクトメンバー】
地域医療連繋団体.Needs
特定非営利活動法人 ジャパンハート
⚫しんちゃん/進谷憲亮(医師/Needs代表/ジャパンハート長期医師ボランティア)
特定非営利活動法人 ジャパンハート
⚫押谷友望さん
⚫野村友彬さん
⚫大城えりなさん
⚫押谷知明さん
⚫浅井慎平さん
⚫橋本進さん(シンガーソングライター/医師)
⚫川崎翠さん
⚫荘子万能さん
(株)MedFeed / MedFeed Fanfare
⚫村上 武志さん
芝居×ダンス×コメディの次世代最強集団【実験道場】
⚫Junko☆博士
⚫TAKEchan博士
⚫RYUTA博士
⚫KEKKE博士
(株)futureforq
⚫ワタベカズ彦さん(映像制作)
SPECIAL BOX
⚫都乃~SATONO~さん(シンガーソングライター)
⚫瀬崎周平さん(プロデューサー)
SPECIAL THANKS (順不同)
神白麻衣子、松村比呂美、松本 敏秀、鷹箸哲也、後藤典子、仁藤明子、岩間裕香、片山優子、高松春后、水谷元紀、松田拓海、森合恵子、佐藤洋子、神保礼、堀江健一郎、宇都秀則、加藤祥晃、菊地美咲、山田天星、檜山和寛、河田節子、笹野雪路、峯岸志帆、金下美沙季、横山絵里奈、熊埜御堂雄大、鈴木知美、古賀翔馬、進谷稔、荘子万能、浅井裕美子、本間健太郎、臼井千佳子、飛田春香、片岡みどり、小林琢也、室井勇人、土佐ゆり、喜多野章夫、渡邊亜希子、金原弘枝、岩下義明、古賀慶子、松波久雄、並木康太、岡村祥子、森大、城間梓沙、真鍋 哲子、星直樹、伊東浩樹、前田淳子、粟屋徹、佐藤香織、福田菜摘、江頭崇雄、教来石小織、臼井 千佳子、鈴木光男、中山俊、大西駿貴、戸川雄一、江口成美、狩野真緒、仲須裕人、新榮 進悟、川合歩未、宇津木恵美子、大島覚、千葉妹子、濱崎郁恵、木下正和、小島祐依、永満友佳、松本千慶、池端克章、植木大介、宮川悠希、関屋利治、島田茜、土橋大記、栗原史帆、村木恵、藤田晴美、林信喜、水町安衣子、鈴木幹雄、太田千穂、赤星博美、福田佳那子、山賀雄介、森重智、木工達也、松永雪、吉永裕生、永野仁崇、鄭英迪 、照平喜子