活動レポート

ジャパンハートはアジア3カ国と、大規模災害などで無償で医療支援をしています。

カンボジア

2019.01.21

子どもたちに安全な食事を届けたい

こんにちは!アドバンスナースの福田です!
カンボジアは日本と違い、暖かく過ごしやすい日が続いています!
日本の皆さんは、なにか温かいものを食べて体調崩されませんように。

さて食べるに関連して、「医食同源」という言葉がありますが、カンボジアではまさに今、「食」で小児がんの子供たちを支えるプロジェクトがあります。今回はそのプロジェクトを担う栄養管理部マネージャー野村君へのインタビュー記事です。

福田:Q1、カンボジアの今の子供たちの食事の状況(栄養)はどんな感じですか?
野村:詳しく調査できている訳ではないのですが、明らかに栄養不良でやせ細っている子どももたくさんいますし、
安価に手に入る炭水化物や脂肪の多い食べ物をたくさん食べて肥満な子もいて、「栄養の概念が無い」っていうのはこれだけ影響を及ぼすんだな、と体感しています。
まだ認識として、肉が体にどう、とか、野菜がどう、とかは全くなく嗜好だけで食事を選んでいて、適切な時に、適切な栄養を摂取できていない印象ですね。

福田:Q2、給食センターができたらどんなごはんを提供したいですか?
野村:個人的には、楽しんで食べてもらえる食事を出したいですね。
やはり、人間生きていたら、何をしていてもお腹は空くもんです。
しかも僕たちが食事を提供する中心としている所は、治療中の子どもですから、その中には小児がんの治療で毎日辛い治療を頑張っている子たちもたくさんいます。
そんな子どもたちが少しでも楽しみに思ってもらえるような食事を提供したいですね。

その前提として、しっかりとした衛生基準を保って、栄養価も計算された食事を提供できるように、しっかりと土台作りしていかないといけないな。と強く思っています。

福田:Q3、食で子供たちを支える野村君のお仕事はどういったところが楽しいですか?
野村:まだ本当に0→1の立ち上げの段階なので、現在の僕の仕事は給食施設の施設自体や機材、備品全般の手配、設計、当事業の資金調達、人集め、など当事業の事は全て担当しています。
直接的に子どもたちに何かしてあげられる機会は少ないですが、僕自身、現段階で担当している業務は、普通に料理人として生きていたら、経験できなかったようなことがほとんどです。
やったことない事、知らなかった事をやらないといけない立場なので、その分勉強することも多いですが新しいことを知れて楽しいですね。この事業をやって行く中でついたスキルは宝物です。
後、大っ嫌いだった勉強もできるようになりました。笑
自分の将来のために、今、やったことない事を勉強してやりまくる事が、一番活動地にもメリットがあると思っています。

福田:最後になにかどうぞ!
野村:暖かくて美味しいご飯って、それがあるだけで救われる瞬間ってありますよね。
病院に入院している子供たち、本当に治療を頑張っているんです。
入院中の子供たちとはほとんど生活を共にしているような距離にいるのであんなに頑張っている子達のためなら、なんでもやれちゃいますよね。
うちの病院で入院する子達が、「ご飯美味しいから、治療頑張れる!」とか言ってくれたら、もう嬉しすぎですよね。
カンボジアの未来のために、そして自分の為に、これからも頑張って行きます。

福田:野村君ありがとうございました!
がんと闘う子供たちへの温かい気持ちはもう十分に届いています!

救われているのは、我々スタッフも一緒です。吉岡先生の手術ミッション中はスタッフの昼食、夕食をすべて野村君が作ってくれます。忙しい手術ミッション中に少し急いで食べる野村メシに、スタッフは何度も何度もパワーをもらっています。

「安全な食」の届かないところに「安全な食」を届ける!
野村君これからもがんばってください!

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★現在建設中の給食施設は6月末完成予定です。
SNSでは生の声をあげてるのでCheckしてください! 
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