カンボジア
2018.12.11
KAIZEN活動終了!!
すぉすだい 山下です。
さてさて、先日1ヶ月半のカイゼン活動が終了しました。
今回の取り組みでは【患者さんのリードタイムの短縮によって、患者さんの負担軽減・病院機能向上を図る】ことを目的に、現地提携病院(ポンネルー病院)
①診察順番管理の番号札運用
②動線整理と案内掲示板作成等による患者さんへの周知
※ポンネルーから当病院までの道のり ※ポンネルー病院受付 ※各柱に部屋の説明
③カルテの整理
きれいに整理されたカルテ前にて。ここでは平均して7分以上患者さんの待ち時間を短くすることができました。
ジャパンハート
①診察順番管理のシュート運用(待っている患者さんの順番、人数が一目でわかる)
②動線整理と掲示物の製作
③手術患者さん用の管理ボード改良
の6つをメインにして活動していただきました。
それぞれの箇所で目標としていた患者さんの待ち時間短縮には、わずかに及ばない箇所もありましたが、カイゼン実施前よりもはるかに早く、診察を受けて家に帰れるようになりました。
患者さん自身も次の流れや自分の順番が見てわかるようになったため、スタッフが患者さんから呼び止められる割合が減りました。
また活動の合間には、ジャパンハート側の悩みであった「物がすぐになくなる」「物品整理の方法」についても、整理された状態を維持するためのトヨタ式の物品管理方法をジャパンハートの非医療現地スタッフと一緒に実践しました。
今回のプロジェクトを通して、連携病院・ジャパンハートのスタッフに、カイゼンが
①一時的かつその場しのぎ的にできるものではないこと
②今のやり方に常に疑問を持つことが第一歩になること
③自分たち・そして患者さんたちにとってより良い環境をいかに作り上げるかというマインドであること
以上、3つの事柄が理解できたことが非常に重要だったと感じています。
特にカイゼンメンバーと一緒に過ごす時間が多かったジャパンハートの非医療者スタッフは、既に自発的な行動を積極的に取り入れはじめています。
今の時点では失敗が多いですが、失敗を繰り返すことで、うまくいかなかった原因は何か。 どうすればもっとうまくいくのか を考えることが、スタッフの成長にもつながり、今後カンボジア事業が目指すべき「2030年までにカンボジア人が中心となった運営ができる病院にする」という目標に近づいていくのだと信じています。
やる前からうまくいかないだろう と思うのではなく、まずはあきらめずにやってみる、やってみたら次やることがきっと見えてくる
現地スタッフがそんな環境で仕事に臨めるよう、私も精一杯応援したいと思っています。
山下