活動レポート

ジャパンハートはアジア3カ国と、大規模災害などで無償で医療支援をしています。

カンボジア

2018.11.17

仲間の成長

カンボジアからこんにちは。
先日ジャパンハートカンボジアの連携病院である
チューンプレイ病院に外来診療と手術活動(ミッション)をしに行ってきました。
わたしたちは、今年の5月から本格的に連携病院でのミッションを開始し、
当初はミッションに参加するのが初めてのスタッフも多く、
忘れ物が多かったり、指示がなくては動けなかったりと
好調なスタートとは言えませんでした。
今回でミッションは4回目、初めはぎこちなかったスタッフも今では頼もしくなりました。
今回はそんな頼もしくなったスタッフを紹介したいと思います。

まず、ミッションリーダーを務めるスレイトーチです。
ジャパンハート 国際医療ボランティア カンボジア活動レポート
彼女は頭もよく自分の考えをしっかり持ち意見を述べることができます。
でも初めは自信がなく一つ一つ確認してきました。
確認することは大切ですが少し自分で考えてみて欲しいなと思うこともありました。
責任感があり一度話をすれば同じミスはしません。
今では自ら考え行動することができます。
あとちょっとだけサポートが必要なところはありますが、
大きな可能性を持った頼もしいリーダーです。

次は手術室リーダーのビチアです。
ジャパンハート 国際医療ボランティア カンボジア活動レポート
彼をリーダーにしたのは去年の11月から。
今までは日本人が準備や片付け、タイムマネージメントを行ってきました。
今まで彼はそれをやってこなかったためにリーダーを受け渡した時、
彼は大変だったと思います。やってこなかったというか、
やらせていなかったなと反省しつつ見守って1年。
時々怒ることもあったけれど彼はたくましく成長しました。
立派な手術室リーダーになりました。時々見せるしゃくれた顔はおもしろい。

同じく手術室スタッフのニタ。
ジャパンハート 国際医療ボランティア カンボジア活動レポート
手術室に来てそろそろ一年です。
まだ自分で判断したり、積極的に動いたりはしませんが患者さんには優しく接しています。
きっと緊張するだろうなという手術にもたくさん関わり、少しずつ自信を付けています。
立ち振る舞いが堂々としていますが少々とぼけた一面もあります。
それも含めかわいい。彼の顔を見ると日本の有名な俳優に似ているなーっといつも思います。
1990年代には振り返ったら奴がいて、
2000年に入ってからはレインボーブリッジが封鎖できなかった俳優さん・・・。

病棟看護師のペアクトラ。
ジャパンハート 国際医療ボランティア カンボジア活動レポート
彼女はとにかく元気、
病棟中に響くような大きな声を持っています。
わたしも見習いたい。
彼女の声が病棟に響けばなんだかこちらも元気になります。
患者さんに対しても優しく接してくれています。
時には患者さんに対して強く言わなければいけないこともありますが、
そんな時も毅然としています。
真面目でスタッフからの信頼もあり彼女はこれからもっと素晴らしい看護師になるでしょう。

続いて医師のパオ。
ジャパンハート 国際医療ボランティア カンボジア活動レポート
彼女は身体は小さいけれど胃袋は大きいです。
大盛りのごはんに鶏肉をのせたご飯はカンボジアではメジャーな食べ物です。
お店によって味は異なりますがこのお店のごはんは気に入ったようで
お代わりをしていました。
そしてその後も間食を続ける彼女の胃袋はどうなっているのでしょうか。
でも大きいのは胃袋だけではなく器も大きいです。
いつも穏やかで怒ったところは見たことがない(時々怒るかな・・・。)
診察も丁寧にしています。わたしも彼女のように器が大きくなりたい。

日本語通訳のナリー。
ジャパンハート 国際医療ボランティア カンボジア活動レポート
きっと言いたくないことも言わなくてはいけない通訳にはお世話になっ
ています。
通訳する時も患者さんの事を考えて通訳してくれます。
日本人のわたしたちの気持ちも察してくれます。
どんどん医療用語を覚えていきました。
日本語を書くことも読むこともできます。
日本の事を日本人の事を好きでいてくれてありがとう。

最後はドライバーのソクラット。
ジャパンハート 国際医療ボランティア カンボジア活動レポート
わたしたちはミッションに行くとき車に沢山の荷物を乗せてミッション病院へ行きます。
車の定員なんてあって無いようなもので、みんなで肩寄せ合って移動します。
わたしたちを乗せ何度も往復してくれます。腰が痛くなることもあります、
でも重い荷物を持ってくれます。患者さんの対応や掃除などなんでもしてくれます。
時々無茶をする事もあります。
巡回診療で訪れた時、使用する部屋に鍵がかかっていました。
すると、どこからか大きな石を持ってきて南京錠を破壊しようとしたり(南京錠を開ける鍵がなかったため病院から許可は出ていました。)
石でできないと今度はノコギリを買ってきて南京錠を切断しはじめます。
そうこうしていると鍵が届き切断することなく開錠することができました。
見ている方はヒヤヒヤです。
そんなヤンチャな部分を持った笑顔の素敵なイケメンドライバーです。
そんな個性あふれる楽しい仲間に助けられながらミッションを行っています。
まだまだ今回のミッションに参加していない個性的な仲間はたくさんいます。

みんなに感謝して無事に4回目のミッションは終了しました。
ミッションは大変だけれどスタッフの笑顔、患者さんの笑顔が見れるから頑張れます。
次はもっと成長した彼らに出会えるでしょう。
みなさんも一緒に連携病院でのミッションに参加してみませんか。
素敵な仲間とカンボジアでみなさんにお会いできるのを楽しみにしています。

ジャパンハート 国際医療ボランティア カンボジア活動レポート

▼モバイル手術活動紹介 〜カンボジア チューンプレイ病院編〜

カンボジア在住看護師
藤井祐美子